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校長挨拶

更新日:2023年4月20日

今年度の学校経営について  校長 佐藤 彰

 日頃より本校の教育にご理解とご協力をいただき、ありがとうございます。
 本校は昨年度、「大田区ICT教育推進授業モデル実証校(先進校)」の指定を受けました。授業や家庭学習におけるタブレット等のICT機器の活用を推進し、生徒が自ら考え探究していく授業づくりを実践してまいりました。また、その実践事例を大田区内の小中学校に還元し、区全体の指導スキルを高めてきました。今年度は研究指定校ではありませんが、タブレット等のICT機器を活用した授業や家庭学習をさらに工夫し、対話的で深い学びを追求してまいります。
この7月から校舎改築工事が開始され、校庭の狭小化や特別教室の減少などにより、教育活動に困難をきたすことも予想されます。そこで、これまでの教育活動を見直し、真に必要な内容に精選して、継続していくものと整理するものをあきらかにしてまいります。
 校舎改築工事に伴い、生徒数や学級数は減少を続けるであろうと予想していましたが、現在の1年生は3学級から5学級に増加しました。本校の生徒が落ち着いていて、行事や部活動に熱心に頑張っていることを評価していただいたからだと思っております。その期待に応えるべく、さらに魅力ある学校になるように精励していく決意です。
 今年度の安方中学校の教育活動は、「校舎改築工事下での最適な学びを確立し、ポストコロナ時代の新しい学習や生活様式を構築していく」ことを重点としていきます。新型コロナウイルス感染症は、社会の様式や学校生活を大きく変えました。苦渋の選択も多くありましたが、コロナ禍に対応するために始めたことが、これからのスタンダードになることも多くあると感じています。コロナが収まったらかつての学校に戻すのではなく、新しい様式を構築していくという視点を大切にし、ピンチをチャンスに変える発想で学校教育を推進してまいります。
 長い年月の間、学校が担う教育内容は次第に膨れ上がり、先生方も生徒も忙しさに疲弊してしまうこともありました。一度始めたものをなくすのは簡単ではなく増える一方であり、教員の働き方改革が叫ばれる一因となっています。校舎改築工事やポストコロナ禍の時期をチャンスととらえ、これまで増えすぎた教育内容を見直してスリム化を図り、真に必要な活動に精選することが必要だと考えています。
 これらのことを踏まえ、本校の教育目標である「学ぶ・鍛える・思いやる」をもとに、以下の重点で教育活動を推進してまいりたいと思います。

1 コロナ禍で定着した集会等のオンラインでの実施は、移動の時間がまったくかからないという利点があります。それにより生み出された時間を学級活動などに遣えば、教員と生徒が接する時間を生み出すことができます。このように、対面で実施するアナログな部分と、オンライン等のデジタルの優れているところを組み合わせた「ハイブリット型」の教育活動を展開してまいります。
また、運動会や合唱コンクールなどの行事の内容を見直し、時間を短縮することに取り組んでいます。以前は一日かけていた内容を、昼過ぎには終われるように設定しています。生徒の負担や教員の働き方改革も考慮して見直しをしてまいります。

2 これまでの「キャリア教育」を見直し、社会性や職業観、豊かな人間性を育成するための様々な取り組みを推進していきます。昨年度、新たに立ち上げた進路指導部が中心となり、より計画的で系統だった指導体制にしました。「キャリア教育」は、様々な体験を通して必要な資質や能力を育成するものです。今年度も、「キャリア教育」の視点を重視しながら心と体を鍛え、たくましく生き抜く生徒を育てていきたいと考えています。

3 タブレット等のICT機器を活用し、生徒の学習意欲や主体的に学びに向かう態度を養い、効率的かつ質の高い授業を目指します。それにより、わかる授業・参加する授業を実現します。また、タブレットで課題等を配信することで、家庭学習を充実させていきます。

4 学習では、生徒が自ら考え、意見をまとめて発表するという学習を追求してまいります。適切な資料を作成し、それをもとに相手に考えを的確に伝えるプレゼンテーション力を育成します。さらに、ペアワークやグループワークを多用し、まわりの人の意見を聞いて自分の考えをさらに深めていくことに取り組みます。

5 行事や部活動などの体験的活動に力を入れ、まわりの人と力を合わせて努力する経験や成功体験を積ませ、「できた」、「わかった」という喜びを味わうことで、自己有用感や自己肯定感を高めていきます。また、人との関わりを多くもたせることで、他者を思いやり自分の良さや他者の良さを感じ取れる豊かな心を育てていきます。

6 部活動の地域移行が進行していますが、学校における部活動の重要性は今後も変わらないと考えます。部活動を通して教員と生徒、生徒同士の信頼関係を築き、困難に挑戦させることで成長を促していきます。また、学年をこえて助け合い励まし合える集団づくりをすすめます。

7 挨拶をさわやかにできる学校になるようにします。挨拶は、豊かな社会生活を営み、コミュニケーションを図るために必要であり、人間関係を構築するための基本的な習慣です。教員の働きかけだけでなく、委員会や部活動などの活動をとおして挨拶が素晴らしい学校を目指していきます。

8 生徒が自分で考えて判断し、行動する機会を多く設けます。「言われたからやる」という思考ではなく、「自分で決めたからやる」と考えられる生徒を育成します。

9 生活指導を重んじ、「規範意識」を高めるように指導していきます。自他を尊重し、安心して落ち着いた学校生活が送れるように、生徒との信頼関係の構築に努めてまいります。問題が起きた時には、迅速・丁寧な指導を心がけ、報告・連絡・相談を意識し、組織的な対応で解決に向かいます。
また、家庭や関係機関、スクールカウンセラーと連携し、様々な力を活用して生徒の健全育成に努めてまいります。

10 学校の様子や生徒の頑張る姿、教職員の特色ある取り組みなどを、学校だより、学級・学年通信、学校ホームページ等をとおして積極的に発信し、信頼される学校づくりを目指します。特に、学校ホームページの「安方中学校ダイアリー」は毎日更新し、保護者や地域の皆様に広く本校の教育活動を発信します。

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安方中学校

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