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矢口小学校
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俳句教育

更新日:2023年12月1日

令和4年度は「日本学校俳句研究会」(会長 小山正見 先生)のご指導を受けながら、俳句教育にも取り組んでいます。
「教科・おおたの未来づくり(STEAM教育)」の学習のまとめとして、俳句をART(芸術教育)の位置づけにしています。

1年生の俳句教室(2023年11月30日、12月1日)


小山先生に俳句を教わる1年生

日本学校俳句研究会代表の小山正見先生に来ていただき、1年生の俳句教室を行いました。

1年生のレベルですと、言葉遊び感覚が大切になります。1年2組では今回、「あきのあさ」を後五の決まった季語として使い、五と七の部分を考えていきました。たくさんの意見が出てくる中で、徐々に「おにぎりが」という言葉が擬人化されていき、まるでおにぎり君のキャラクターが存在するかのように、「おにぎりが でんぐりかえす あきのあさ」「おにぎりが しんかしたんだ あきのあさ」などの俳句を友達が発表するたびに、その様子を想像して大笑いしながら楽しんでいる姿が見られました。

1年生が作った俳句を10句ばかり紹介します。

チョコパンが てくてくあるく あきのあさ

おとうさん よっぱらったよ クリスマス

おねえちゃん なかなかおきない クリスマス

やたいがね たいやになった あきのあさ

カニパンが かにになったよ あきのあさ

たいやきが やきすぎてもえた あきのよる

ふゆしょうぐん ゆきにのってく ゆきやまへ

トーストを やくとパンこげ ふゆのあさ

もうだめだ おもいつかない ふゆしょうぐん

プレゼント あけてみちゃった クリスマス

小山先生の俳句教室 令和5年度始まっています(2023年6月7日)

今年度も日本学校俳句研究会代表の小山正見先生による俳句教室が、6月5日の3年1組を第1回として始まっています。今年度は、新たに矢口小学校に赴任した担任の学級のみで行います。
今日は4年1組での俳句教室でした。運動会明けですので、季語として「運動会」が使われました。いつもどおり、最後には句会をしてしめくくるのですが、今日の句会で選ばれた作品を紹介します。

夏の朝むぎちゃをのんで元気出す
冬の夜あったかこう茶いい味だ
ソーラン節みんなかがやく夏の空
じゅくがえりおいしいごはんがまっている
春の朝麦茶をもとめて起きてきた
ときょうそうおしくも2位の運動会
ソメヨシノ見上げるたびに花びらまう

2年目の俳句教室でもありますので、子どもたちの創作力も確かに上がっていることを感じました。

俳句指導の大きな成果 第6回おおた俳句大会(2023年1月15日)

今年度は、日本学校俳句研究会の小山正見先生をはじめとする講師の先生方に、全学級での俳句教室を行っていただき、それを受ける形で、各学級での俳句学習が定期的に行われました。また、独自教科「おおたの未来づくり」の研究の一環として、STEAM教育のAであるアート分野を俳句に焦点化しようということで、できるかぎり学習の最後のまとめには俳句をひねらせるようにと指示をしています。

頑張ったことは自己満足に終わらせずに、外部のなんらかの評価を受けることが大事だと私は感じています。ですから、私自身も初任者のころから、教育実践記録を徹底的にとってきて、その中から教育懸賞論文にもたくさん応募してきました。本校の俳句学習については、第6回おおた俳句大会に1年生の希望者と2年生以上全員を応募させることで外部評価をしてもらうことにしました。その結果、なんと91句もの俳句が佳作以上に受賞し、さらには大田区で1人だけの大賞を受賞した子も出ました。

すこしだけかんじたんだよ秋の風(大賞 3年生 K.Hさん)

赤トンボとんでとまってくりかえす(大田まちづくり芸術支援協会賞 3年生 A.Rさん)

ぎんなんがおちてころがり茶わん蒸し(文化振興協会賞 5年生 I.Jさん)

運動会せいえんの中風になる(特選 4年生 I.Aさん)

シロップをふたつもかけたかき氷(特選 5年生 S.Kさん)

金木犀マスクをこえる香りかな(特選 6年生 N.Fさん)

秀作16名

佳作70名
俳句はだれでも作ることができる優れた学習教材です。定期的に句会を行っていくと、「楽しいな」とか「すてきだな」といった直接的な感情表現は、俳句ではあまりよくないことに子どもたちが気付き、たくさん調べた言葉の中から、様々な言葉を選ぶようになります。すると知らないうちに言語能力

おおた俳句大会に2年生以上全員が応募しました(2022年11月)

俳句教育のひとつのまとめとして、「第6回おおた俳句大会」に2年生以上全員と1年生の有志が応募しました。

全18学級での俳句教室 実施完了(2022年12月5日)


1年1組 俳句教室


小山先生のご著作「大花野」

12月5日(月曜)の3,4校時に1年1組で、日本学校俳句研究会代表の小山正見先生がご指導する俳句教室を行いました。

これで矢口小学校の全18学級が俳句教室を受けたことになりました。子どもたちが俳句を学ぶことはもちろんなのですが、もうひとつは俳句講師の先生方の授業を見て、教員がその指導方法を身につけてほしいという二つ目の理由があります。ある学級では、毎週火曜日の朝を「火曜句会」として取り組んでいます。

小山先生の指導方法の特徴は、子どもたちのつぶやきをすべて拾ってあげて、学習材にしてしまうことです。たとえば、「むずかしいなあ」と子どもがつぶやいたら、「むずかしい 思いつかない 冬びより」と俳句に取り上げてしまうのです。発言しようとしてその内容を忘れてしまい、「わすれました」と言った瞬間に、「わすれたよ」の言葉を板書して、俳句の種にしてしまう。子どもたちは、どんな言葉でも俳句になってしまうということを自然と理解していくのです。

(1年1組の俳句)
チキンたべ ケーキもたべた さむいよる
バーベキュー マシュマロやくよ ふゆびより
ふゆしょうぐん ふみきりわたる 十二月
じつはねえ サンタさんは ふゆしょうぐん
キャンプでね たきびをしたよ 十二月

ここでひとつ宣伝です。小山先生から、ご著作の「大花野」をぜひ多くの方に読んでほしいというご要望がありました。校長室に1冊ありますので、貸出することができます。ご希望の方は、校長室までお声掛けください。

日本学校俳句研究会 1年生授業(2022年11月29日)


1年2組の授業の様子


1年3組の授業の様子

日本学校俳句研究会代表の小山正美先生と講師の阿部郁恵先生による俳句教室を、いよいよ1年生でも行いました。今回は講師の先生のご都合もあり、学習したのは2組と3組です。国語を学びだしたばかりの1年生にとっては、五七五音を数えるだけでもレベルの高い学習になりますが、授業時間を2時間たっぷりとったことがよかったようです。先生方からも、「ゆったり授業をすることができたから、1年生でもよく理解してくれた。」という感想をいただきました。また来週、1組が俳句教室を受ける予定です。これで全18学級で俳句教室を行うことになります。

(2組の俳句より)

ふゆのあさ あさからがんばる おとうさん

ふゆはじめ はしりとくいな 一ねんせい

ふゆのあさ おにぎりおいしい おかあさん

ふゆしょうぐん きたかぜきらい にげてった

おねえちゃんの おかしをぬすむ ふゆうらら

おじいちゃん あさからゴルフ ふゆはじめ

ふゆはじめ しゅくだいぐんぐん 一ねんせい

(3組の俳句より)

きょうしつで けしごむいじる ふゆのあさ

おかあさんが つくるおいしい おでんなべ

ふゆうらら くるくるまわる だんごむし

えいがかん ワンピースみてる ふゆのあさ

ふゆしょうぐん さむいしやっぱり おでんなべ

てんきがいいなら えいがかんにいきたい ふゆうらら

にんぎょうで あそんでいるよ 十二月

【研究連携】日本学校俳句研究会 4年生俳句授業(9月9日)


4年3組のようす

日本学校俳句研究会の小山先生、松本先生、阿部先生の3名に来ていただき、今日は4年生全学級で俳句教室を行いました。
今日の句会で各学級第1位になった俳句と、校長選の俳句を紹介します。
(学級選)
4年1組 満月や光かがやく秋の夜
4年2組 やさしさを必ず守るかかしかな
4年3組 かき氷かた手に持って夏祭り
(校長選)
4年1組 夕方の日が落ちるとき虫の声
4年2組 母おこし木の実を取りに秋の朝
4年3組 けっきょくはいちご味のかき氷

次回は9月22日(金曜)に2年生で俳句教室を行う予定です。

【研究連携】日本学校俳句研究会 3年生俳句授業(6月13日)


3年1組 小山先生の授業


3年2組 松本先生の授業

先週の5年生に続いて、本日(月曜)は3年生各学級での俳句教室を行っていただきました。
授業の流れは、6月8日の記事を参考にしてください。

今日の指導で本校の教員が、把握しておきたい内容がいくつかあります。
(1)五七五の十七音の中で、最初の五音を「上五(かみご)」、真ん中の七音を「中七(なかしち)」、最後の五音を「下五(しもご)」という。
(2)十七音のうち、季語を決めてしまえば、残りの十二音を考えればよい。
(3)十二音を考えるに際し、子供たちの頭の中にイメージを広げてあげるために、季語ではない言葉について、たくさん意見を吸い上げてあげる。これによって、俳句の種がたくさんできあがる。この種をもとにして、子供たちに自由に選ばせて俳句の中に入れていけば簡単にできあがる。
(4)句会をすることで、たくさんの思わぬ発見があり、子供たちの言語感覚が養われる。

さて、今日の句会で、各学級1位になった俳句を紹介します。
あつい中 先生いいな テントでね(3年1組)
ドラえもん ひみつ道具で 運動会(3年2組)
ソーラン節 心ひとつに 運動会(3年3組)

小山正見先生のことを紹介させていただきます。
元・江東区立八名川小学校校長(学区域内に芭蕉記念館のある学校です)
前・江東区教育委員会学校支援担当(俳句教育)
日本学校俳句研究会代表
「どの子もできる10分間俳句」(学事出版)をはじめ、俳句指導に関する著作多数。
校長(井上)とは2006年4月に江東区の日光移動教室実地踏査で、小山先生が責任者、井上が世話人という関係でご一緒して以来の関係。


小山先生の句集「大花野(おおはなの)」


映画監督と俳人が「奥様の病」を通して語るイベントです

「日本学校俳句研究会 小山正見先生による俳句教室スタート」(2022年6月8日)


5年3組 小山先生の授業


5年2組 松本先生の授業


5年1組 阿部先生の授業


句会で並んだ学級全員の俳句

本日の5年生各学級への俳句指導をスタートとして、本年度から本格的に開始する日本学校俳句研究会の先生方との連携授業に取り組んでいきます。今日は会長である小山正見先生と、講師の松田芳明先生、阿部郁恵先生の3名に来ていただき、学級ごとに2時間の俳句教室を行いました。小山先生がご指導してくださった5年3組では、次のような流れで俳句を学んでいきました。

(1)小山先生のお名前について

「小」「山」「正」「見」という漢字は、すべて1年生で習うやさしい漢字であるから、小山先生はやさしい先生です。さらに、「正」まさにやさしい、「見」見るからにやさしい、このようにニコニコしながら自己紹介をされたことで、子供たちの気持ちもリラックスしていきました。


(2)俳句はやさしい学習であること
俳句というのも難しくなくて、やさしい学習です。作文だったら、もし3行書いて先生に出したら、もっと書きなさいと叱られるでしょう。でも俳句は1行でよい。そして五七五の十七音だけでよい。さらには季語という言葉を入れることに決まっているから、自分で考えるのは十七音よりももっと少なくなる。これほどやさしい学習はありません。

(3)俳句の作り方
たとえば季語として「梅雨の朝」で作ろうと決めてしまえば、
〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇 梅雨の朝
となって、はじめの五七を考えればよい。前五のところの言葉を「教室」を入れることにしてしまえば、
教室〇 〇〇〇〇〇〇〇 梅雨の朝
というところまで決まってしまう。教室〇の〇には、「で」「の」「が」「は」「も」「を」「へ」「に」などを入れることができる。ここまで指導すると、子供たちもどんどんアイデアが浮かんできます。
教室は 雨でもにぎやか 梅雨の朝
教室で 俳句を書いた 梅雨の朝
教室に 急いで向かう 梅雨の朝
教室で あいさつかわす 梅雨の朝
教室は 仲良く元気だ 梅雨の朝
どんどん考えられるようになったら、少しずつ変えていけばよいのです。
教室は 雨でもにぎやか 梅雨の空 と「朝」を「空」に変えてみる。
教室で 俳句を書いた 梅雨曇り と「朝」を「曇り」に変えてみる。
俳句はこのように考えていけば、とてもやさしい学習になります。

(4)俳句のたねの広げ方
運動会の俳句であれば、「運動会」が季語となるから、それにからんでくる言葉をたくさん集めることで俳句のアイデアが広がります。たとえば、「棒体操」「応援」「徒競走」「大玉送り」といった種目を入れてもよい。運動会といえばと言葉の連想をしていけば、「熱い」「歓声」「勝負」「紅白」「走る」「やりきった」「感動」「練習」「係活動」など、どんどん出てくるので、その中から選んで俳句に入れていけば個性のある俳句になっていきます。

(5)俳句をつくったら句会をしよう
俳句は作って自己満足するだけでなく、句会をすることで、じょうずな俳句をどんどんつくれるようになっていきます。
(句会のやり方)
・できるだけたくさん俳句を作ります。
・その中から、自分のお気に入りの俳句を一句選びます。
・大き目の短冊を用意します。
・短冊に、お気に入りの俳句を、大き目の字で書きます。その際、名前は書きません。
・誰が作った俳句か分からないように、黒板に掲示します。
・全員の俳句がそろったところで、一度読んでみます。
・すべての俳句の中から、自分が気に入った俳句を選びます。何句選ぶかは、その学級で決めればよいです。(2,3句程度がよいでしょう。)
・投票制で上位に選ばれた俳句を発表し、発表された俳句の作者を明かす。
・選んだ人たちは、その俳句がなぜよかったのか、理由を発表する。
・状況によっては、校長賞や担任賞などを選句してもよい。
こうして今日選ばれた各学級1位の俳句を紹介しておきます。
かたつむり雨にも負けず歩いてく(5年1組)
運動会歴史に残る大接戦(5年2組)
水族館魚を横目にかきごおり(5年3組)

来週は、3年生と6年生で俳句教室を行います。

「俳句カルタ」の創作(令和4年5月18日)


読み札


取り札

読書学習司書のN先生と、司書教諭F先生、俳句教育担当G先生の協力により、矢口小学校オリジナルの「俳句カルタ・第1編」が完成しました。
カルタ遊びをしながら、俳句を学習できるという優れものです。
教職員の取組ではありますが、STEAM教育の考え方の流れが、この取組にあらわれています。
(1)子供たちに俳句に親しんでほしいという 「思い」 をもった。
(2)どうしたらそれを実現できるかという 「課題」 を設定した。
(3)カルタという 「遊び」 を通すことで、俳句に親しめるだろうという 「仮設」 を立てた。
(4)子供たちの興味をひくために、よく耳にする俳句を選ぶという 「調査活動」 を行った。
(5)どのような紙で作ったらよいか 「試行錯誤」 した。
(6)カルタという形に 「ものづくり」 形にしていった。
(7)図書室に来た子供たちに実際に遊んでもらうという 「実験」 をした。
(8)その様子を見て、さらによいカルタにするための 「情報収集」 を行った。
(9)この流れをくり返すことで、よりよいレベルのカルタに、「イノベーション」 していくことができる。

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