校長室ブログ(こどもの心の宝探し)2025年10月から12月
更新日:2025年12月23日
2学期の合い言葉は「2学期を歌いあげよう♪」です。「あげる」という言葉がキーワードになります。
- タブレットPC標語コンクールを呼びかけました(12月22日)
- 「大人よりも素晴らしい避難訓練でした」(消防署の方より 12月17日)
- 新タブレットが来て心ワクワク(12月15日)
- 全校朝会「あいさつは人生の分かれ目」(11月10日)
- ゲストティーチャーはウーパールーパーのウッピー君(10月29日)
タブレットPC標語コンクールを呼びかけました(12月22日)

標語コンクールのマスコットキャラクターです
先週、こどもたちに配りました「新タブレット端末」について、12月22日の全校朝会で指導しました。
(1)前のタブレットで、大田区の故障してしまった数がものすごく多くて、これを何とかしないといけないと、新タブレットを選ぶ委員会で一生懸命考えた。私もそこに関わった一人です。
(2)落としてしまう故障が多かったので、特注のカバーを作った。特注だから、はねぴょんのマークもついている。せっかく付けたカバーなのだから、外して使うことをしてはいけない。
(3)学習用タブレットなのだから、学習以外には使ってはいけないルールになっている。
(4)このタブレットは、大田区教育委員会から借りているものであって、自分のものではない。借りものなのだからなおさら大切に使ってほしい。
(5)たくさんの学校で、先生たちが知らないうちに、こども同士で勝手に使い、トラブルが起きている。そのような問題も起こしてはならない。
(6)トラブルがおさまらないような場合は、学校の管理者として、全校のタブレットを止めることもできる。そうしたくないので、安全に使ってほしい。
☆先生から注意させるだけでは、みんなの学びにならないので、自分たちのことは自分たちで考えるためにも、校長企画で「大三小タブレットPC標語コンクール」をやります。1月23日(金曜)を応募締め切りとし、2月2日(月曜)の全校朝会で優秀作品を表彰します。
12月23日、このコンクールのマスコットキャラクターとして、フクロウのイラストを作りました。なぜフクロウなのかは、以下を参照してください。
フクロウは、日本では「福を呼ぶ・苦労しない」縁起の良い鳥とされ、「福来郎」「不苦労」などの当て字で親しまれていますが、西洋ではギリシャ神話の 知恵の女神アテナの使いとして 知恵・賢者・知識の象徴です。夜行性で夜目が利くことから「見通しが良い」とされ、首が回ることから「商売繁盛・開運」とも結びつき、世界中で幸運のお守りとして人気があります。 (AIによる文章より)
つまり、「何が良いことなのか、何が悪いことなのかを、フクロウのような目でよく見て、深く考えよう」という意味です。
「大人よりも素晴らしい避難訓練でした」(消防署の方より 12月17日)
12月17日は給食室から火災が起きたという想定での避難訓練を行いました。
1学期の訓練から副校長や訓練担当教員から、「避難訓練は100点満点でないとなりません。1点でもマイナスだと命が危険だということです。」と継続指導されている児童たちは、誰一人おしゃべりすることなく、整然と校庭に避難してきました。この日は3年生に「煙ハウス体験」を指導していただくために、消防署の方々が来ていて避難の様子を見てくださいましたが、講話の中で、「大人の訓練よりも素晴らしい態度でした。」という100点満点の評価をしてくださいました。
新タブレットが来て心ワクワク(12月15日)

これが新タブレット端末です
旧タブレット端末のリース期間の5年間が過ぎ、今日から新しいタブレット端末が学校に来ました。
授業でもたくさん使いますので、今日は新しい端末の手続きや使い方を指導している学級が多くありました。
1年生でも使い始めました。11月にインフルエンザの猛威におそわれ、学級閉鎖となったこともあって、オンライン授業に慣れるために、みんなでGoogleMeatにつないでみました。先生やお友達の顔が画面に映し出されると、たちまちみんな笑顔になりました。
この端末、旧端末で落下による故障が多くあったため、写真のようなカバーがついており、さらにはネックストラップで首にかけた状態で持ち歩くことになっています。また、画面とキーボードを取り外せるようになりましたので、使い勝手が良くなります。
ぜひたくさん使って、学びの交流を生み出せるようにしていきましょう。

みんなでタブレットを使い始めた1年生

オンラインでみんながつながれるね
全校朝会「あいさつは人生の分かれ目」(11月10日)
【6年生のあいさつ】
11月は音楽会があります。一人ひとりがんばりましょう。インフルエンザが流行っているので、手洗いうがいをちゃんとして、音楽会に備えましょう。また今週はたてわり班活動があるので、掲示板を確認して準備をしておきましょう。校長先生や先生方と朝のあいさつをしましょう。おはようございます。
【校長の話】
4月から今日で18回目の全校朝会です。そんなに数多くないですね。さて、今週から音楽会の特別時間割となります。そこで大事なことがあります。2学期の合い言葉は「2学期を歌い上げよう」と示しましたが、この特別時間割に入るにあたり、一番心に思ってほしいことは「おちついて生活をしよう」ということです。特別時間割だといつもと予定が違ったり、予定をしていたことを変えなくてはならなくなったりということがありますから、急に予定が変わっても、イライラしたりムカムカしたりしないように自分に言い聞かせておくことが大事ですね。おちついて音楽会まで学校生活を送ろうと心がけておいてください。
次に、11月4日から2週間、あいさつキャンペーンとなっております。あいさつについて話をします。これから話すことは皆さんの人生に非常に大きな影響を与える話を今からしますので、よーく聞いていてください。
私は大学を卒業してすぐ、学校の教員になりましたけど、最初に行ったところは、大田区の雑色というところにある城南養護学校というところでした。今は城南特別支援学校といいます。この学校は生まれつき体が不自由で、ほとんどの子は車いす。中には車いすに自分で座ることも難しくて、帯で体を車いすに固定して、大人が動かすという状態の子が、半数くらいいました。私はこの学校の高等部の教員になりました。教員になって3年目の若手なのに、あろうことか進路対策委員長という役を任されてしまいました。これは何かというと、高校を卒業した後、会社に入って働いたり、作業所という施設で生き生きと生活したりできるように、道を切り開くための役目を与えられました。ですので、私はいろいろな会社に「うちの生徒を職場実習させてもらえませんか」とお願いをして回りました。いろいろな会社で、ほぼ100%言われたことがあります。それがあいさつのことです。
「先生、仕事ができるとかできないとかは、あまり関係ないのですよ。それは後から何とでもなります。だけど、あいさつができるかできないかということは、本当に大きなことなんですよ。あいさつができないような子は、うちの会社には来させないでください。」
と言われました。どうしてあいさつが大事なのかというと、あいさつができるということは、人との関りを豊かにしようという気持ちがあるからです。あいさつするということは、その面と向かっている人に関心があるという気持ちを表すことになります。あいさつをするということは、今この仕事に自分はやる気があるという意欲、前向きな気持ちをもっているんだという表れにもなります。あいさつをするだけで、相手のことを気持ちよくすることができます。マイナスなことは何一つありません。あいさつをすればプラスなことしかありません。
逆にあいさつをしないということは、何もしていないということですね。何もしないのに非常に大きなマイナスになります。どんなマイナスになるかというと、相手が「おはようございます。」と言っているのに、何もしないで黙って通りすぎたら、「おはようございます。」とあいさつした側は、無視されたのかとすごく嫌な気持ちになります。あいさつをしなかった人は何もしていないのに、嫌な印象が残ります。そして、「朝からやる気も何もないのでは。」とか「この人は、人に関心がないのかな。」「この人には、あいさつをしてくれた人の心が分からないのかな。」「え~?あいさつくらいできないの?」「なにか悩んでいるんじゃないの?」「心が暗いんじゃない?」という感じで、何もしていないのに次々とマイナスなことに考えられてしまいます。そしてあろうことか、「この子の親はいったい家であいさつもしつけられないのか。」などと、あなたがたの親のことまでマイナス方向に考えられてしまう可能性すら出てきます。
これほどあいさつをするという超プラスな方向と、あいさつをしないということによるスーパーマイナスな方向と真っ二つに分かれるのがあいさつです。よーくこのことを覚えておいた方がよいです。あいさつをしてマイナスになることは一つもありません。ぜひ皆さん、気持ちの良いあいさつができるように心がけてください。
【代表委員の話】
私たちは代表委員会です。本日は音楽会のスローガンを発表いたします。皆さん、ご協力ありがとうございました。どの学級もすてきなスローガンの言葉を考えていただきありがとうございました。皆さんの思いが一番集まり、最高の音楽会になるよう、代表委員会で話し合いました。その結果、今年の音楽会のスローガンは、「全力でみんなが笑顔になり心の残る最高の音楽会にしよう」です。見に来てくれる保護者や地域の人が笑顔になれるようにがんばりましょう。
【週番の教員の話】
校長先生からとっても大事なあいさつの話がありましたが、今週もこの目標です。「すすんであいさつをしよう」先週に引き続いてあいさつキャンペーンとなっていますので、この目標で今週もいきたいと思います。ですが、今週はもっとくわしく書いてあります。「どんなときも」「だれにでも」「目を見て」という小さな目標も載せましたので、皆さん、このポイントをクリアしていけるようにがんばってほしいです。やはりあいさつというのは、相手を認めてあげるよ、そこにいる人を大切にするよという第一歩になります。みんなも自分を大事にされたいなと思いますよね。それをまず自分から行って、相手をよい気持ちにさせてほしいと思います。
ゲストティーチャーはウーパールーパーのウッピー君(10月29日)

ウーパールーパーを観察する1年生

観察して気づいたことをドンドンメモしていく
今日の3校時、1年生の国語の学習に、校長室からウーパールーパーのウッピー君を、ゲストティーチャーとして派遣しました。国語のくわしく書こう「しらせたいな、みせたいな」の単元で、1年生は自分が選んだ小動物の観察を細かく行い、観察メモを元にしてお知らせする文を書くという学習をしています。教室の小動物は、カメ、クワガタ、ザリガニ、ヤゴといましたが、一部のこどもたちから、校長室のウーパールーパーのについて書きたいという声があがり、そのため校長室からウーパールーパーのウッピー君が教室へ行ったのです。
1年生はどんなことに気づいたでしょう。
(1年生のウーパールーパー観察メモより)
・しっぽがながい ・せなかがぽこってしてる ・まえあし、うしろあしがちいさい ・おなかがおおきい ・かおがひらべったい ・めがちいさい ・てのほねがみえた ・小さいはながある ・つぶつぶがある ・てがちょっとうごく ・かおがパンみたい ・いつもわらっている
中には、ワークシートの枠に収まらず、枠外にもたくさんの気づきを書いた子もいました。また、ある子は「校長先生、国語って楽しいね!」と気持ちを教えてくれました。これが大事です。こどもにとっての学びとは、まるで遊んでいるかのような感覚で学べば学ぶほど、「もっと勉強したい」と脳が反応し、学ぶことがやめられないというこどもに育っていくのです。
