元気100倍田んぼ 稲作プロジェクト2026
更新日:2026年8月5日
目次
- 令和8年8月5日 実るほど頭を垂れる稲穂かな
- 令和8年8月4日 大三小は昆虫の楽園
- 令和8年8月3日 田んぼは完全に出穂期
- 令和8年7月30日 驚き!第3水田(大田んぼ)も出穂しました
- 令和8年7月28日 順調に出穂期(しゅっすいき)を迎えています
- 令和8年7月23日 稲の花は白い花
- 令和8年7月22日 小田んぼの稲穂が伸びてきました
- 令和8年7月16日 田んぼに集まる生き物
- 令和8年7月15日 中干し終了し、水を入れたら、すぐにトンボがやってきた
- 令和8年7月9日 中干しの意味はけっこう深い
- 令和8年5月29日 稲は順調に育っています
- 令和8年5月20日 田んぼで水飲むアゲハチョウ
- 令和8年5月18日 大田んぼでも稲の芽が出てきました
- 令和8年5月11日 お米の種まきをしました
2026年5月7日、児童有志の力によって、とうとう田んぼが復活しました。
このページは2026年度(令和8年度)の米作りの様子を記録していきます。今年度は田植えをせずに、種もみを「直まき」する方法でスタートします。「稲作プロジェクトチーム」としてボランティアメンバーを募集し、5月11日から本格的な米作りをスタートします。
育てるお米は東京都のお米である「キヌヒカリ」です。
5年生の社会科では「米つくりのさかんな地域」という単元を9月に学びますので、生きた教材として、その学習資料にもなるように、こちらに生長記録を残しています。
稲作2026の記録(記事)
令和8年8月5日 実るほど頭を垂れる稲穂かな
「
これは社会的に成功した方々ほど座右の銘にしている有名な言葉です。知識や経験が増えれば増えるほど、謙虚な心で、感謝の思いで頭をさげる。そのような人生観を持ち続けたいものです。
さてここでは、学習の資料として、実際の稲穂で理科的に説明をしておきます。
下の2枚の写真は「
出水したばかりの稲穂は、天に向かってまっすぐに伸びています。いっぽう育ってきた稲穂は、たしかにおじぎをしているかのように、頭を垂れています。出穂したばかりの稲穂の中は、まだ何も入っていない状態です。指でつまんでみると分かります。もみがらだけの状態です。1週間、2週間すると、葉が一生懸命に光合成をしてデンプンを作り出し、それをもみの中にどんどん送り込んでくるため、最初はミルク状の液体がたまり、それが固まって米粒に育っていきます。光合成をしている葉から送られるデンプンは米粒を大きく育てていきます。この重みが加わってくるため、稲穂は頭を垂れるのです。
人間として、中身のある人が謙虚であるように、私たち大森第三小学校に関係する大人も子供も、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」のような生き方をしていきましょう。

出穂(しゅっすい)したばかりの稲穂

出穂後、しばらくたった稲穂
令和8年8月4日 大三小は昆虫の楽園

田んぼにやってきたイトトンボ
出穂期から登熟期に入っていく田んぼには、水がたくさん必要になります。なぜなら稲がお米にデンプンをたくわえるために、どんどん給水し、光合成を行って栄養分をすべてお米に届けるからです。この田んぼの水辺があると、生き物にとってはオアシスのような存在となります。今朝は田んぼの隣にある、桑の木の根元にセミが土から出てきた穴がたくさんありました。桑の木を見上げると、セミのぬけがらが30匹以上はありました。
また、田んぼにイトトンボがやってきました。イトトンボは、豊富に水がある環境を好む昆虫ですので、まさに水田が生きている証拠です。

地面にセミの幼虫が出てきた穴がたくさん見つかる

桑の木にセミのぬけがらが30匹以上ついていた
令和8年8月3日 田んぼは完全に出穂期

大田んぼの稲も次々と出穂しています

百葉箱の周りはヒマワリの林に
大三小元気100倍田んぼすべては、稲穂が伸びていく「出穂期」となり、毎日新しい穂が出ています。先週の木曜日には、ほんのわずかな出穂だった第3水田(大田んぼ)でも、月曜日の今日には、写真のようにたくさんの稲穂が出てきました。すべての田んぼで、まだ茎の中に出穂前のつぼみ状態の稲穂が見られますので、今週末には見事な景色になっていることでしょう。
また、となりのヒマワリ園も手の届かない高さにヒマワリが咲きはじめ、見る者を楽しませてくれる状態になりました。写真のヒマワリは3mくらいの高さにあります。
令和8年7月30日 驚き!第3水田(大田んぼ)も出穂しました

第3水田(大田んぼ)からも出てきた稲穂
第3水田(大田んぼ)の稲は、有志の児童に種まきをさせるために第1,2水田より1か月遅れで発芽させたので、稲穂が伸びる出穂も1か月遅れの8月下旬と予想していました。ところ7月30日の朝、一部の稲から出穂していました。予想より3週間ほど早いので驚きました。これはもしかすると、中干しの時期を同じにしたことが影響しているのかもしれません。こうなってくると、今後1週間ほどで第1,2,3水田すべてで出穂期を迎えます。大田んぼの真ん中あたりは手が届かないため、雑草であるメヒシバがたくさん生えてしまったので、頃合いを見て抜く作業をしようと思っていたのですが、出穂期で一番大事なことは、稲が受粉することを邪魔しないように、田んぼに入らないことなので、雑草は放置することになります。また、ここから稲は全精力をあげて、お米に栄養を届けるようになります。そのため、多くの水を必要とします。水が無くならないようにすることも本当に大事です。
お米の予想収穫量ですが、第3水田の広さは約12平方メートルなので、計算上は5キログラムあれば上出来といえます。第1,2,3水田合わせて6キログラムといったところを目標にしてみましょう。

第3水田(大田んぼ)は約12平方メートルの広さです

先に出水している小水田の方は、稲穂がこんなに出てきました
令和8年7月28日 順調に出穂期(しゅっすいき)を迎えています

たくさんの穂が出てきました

次々と穂が出る出穂期

隣のジャンボヒマワリも咲き始めました

ヒマワリの成長がすごくて高さ3m近くになっています

咲き始めたコスモス

この空間が稲とヒマワリとコスモスの園です
小水田(第1水田、第2水田)の稲穂が出てきて1週間たちました。この1週間で次々と稲穂が伸びてきて、花を咲かせています。水田は太陽の光が真上から降り注ぐ場所にありますので、間引きせずに、かなり植えすぎている稲なのですが、頑張って光合成をしてくれそうです。
また、この水田の隣にある、百葉箱の周りに作った花壇では、ビッグヒマワリが驚くほどの成長ぶりで、見上げる高さに育ち、百葉箱を隠すほどになりました。さらには、今年の大田区環境政策課からいただいた大森西地域の花であるコスモスとヒャクニチソウも花を咲かせ始めています。
「花と緑の大三小」らしい空間となっています。
令和8年7月23日 稲の花は白い花

昨日よりも多くの花が咲いています
6月ころ、田んぼの近くで、本校の理科講師のベテラン教員との会話をしたことがあります。
「小学生の子供たちには、稲の花を見せてあげたいですね。」
という内容でした。
この夏休みに入ったタイミングで、稲の小さな白い花が次々に咲いています。
受粉を確実にして実が育つようにするために、稲穂の上の方から咲きはじめ、だんだん下に向かって時間差で咲いていくことになっています。稲の智恵と言ってもよいのではないでしょうか。
今から10日間から15日間の期間で、小田んぼの白い花が咲いていくことが予想されます。
大きい方の田んぼは、1か月遅れで種まきをしているので、8月下旬に出穂(しゅっすい)するだろうと思われます。
令和8年7月22日 小田んぼの稲穂が伸びてきました

これが伸びてきた稲穂です

今後1週間で次々と伸びてくることでしょう

この白い小さなものが稲の花です

出穂前の様子 穂の割れ目に隠れるようにしています

いつも来ているトンボ 1メートルまで近づいても逃げません

アゲハチョウも いつも来ています なんだか安心している様子
大田んぼに児童が種をまいた1か月前の4月13日に、この田んぼで本当に稲作ができるかどうかを、ほんの一部の児童といっしょに直播した小田んぼの稲から、今朝、稲穂が伸びていることを確認できました。種まきから約3か月かかって、いよいよお米ができる準備が始まりました。10日間の中干しをして、水入れを再開して1週間目ということもあり、もしかしたら稲にも何らかのスイッチが入ったのかもしれません。
夏休みですが、学校に来た際には、この稲穂を見ておくことをおすすめします。もうすぐ花も咲くはずです。都会でこうした稲の育ちを間近に見るチャンスはあまりないですから、児童にとって貴重な体験となるはずです。いつも食べているご飯に対する感謝の思いも変わるのではないかと思います。
令和8年7月16日 田んぼに集まる生き物

元気に育っている稲
現在、稲は写真のように育っています。水入れを再開したことで、様々な生き物が集まるようになってきました。
一番多く集まってくるのはやはり「子供」ですね。
「ヤゴがいないかな」「タガメがいるといいな」「なにか水中生物がいるんじゃない」
などと語り合いながら、田んぼの中に手を入れてみることもあります。
「あっ!シオカラトンボだ!」
と昨日から来ているトンボをさっそく発見している子。
「校長先生、水中昆虫がいます!」
と報告してきた子もいたので見てみると、マツモムシが泳いでいました。
こうしていろんな発見をして成長していくのが人間の子供です。

百葉箱の上にとまったシオカラトンボ

「水の中に生き物がいないかな」とさがしている子供たち
令和8年7月15日 中干し終了し、水を入れたら、すぐにトンボがやってきた

ヤンマ系のトンボが来ました
今週に入り、とても暑い日が続きました。中干しをしていた田んぼもどんどん乾き、稲の葉の色が少しだけ薄くなったため、今日が水を入れる頃合いだと判断し、満水状態に戻しました。
自然界で生きている動物や虫たちは、水のにおいが分かるのでしょうか。注水途中でシオカラトンボが飛んできました。そして午後3時ころ、ほぼ満水状態の田んぼの枠に、写真のようなヤンマ系のトンボが飛んできてとまりました。おそらく大三小の周辺には、こうした田んぼのような水場が少なく、内川や呑川は海水が混じってしまう汽水域のため、生き物にとって真水の田んぼは貴重なオアシスなのかもしれません。
学校にこうして生き物が集まってくるようになると、子供たちにとっては大切な教育資源となります。
また、今日は「学びポケット」を通して、校長から5年生児童に直接、社会科の「お米の学習で大三小の田んぼを使ってみましょう」と呼びかけました。成長途中の稲をさわってみる機会はめったにないことです。そして目の前でどんどん成長していく稲の様子を見ることは、最高の体験学習になります。さらには、この田んぼでは「乾田直播(かんでんちょくはん)」という、田んぼに、じかに種をまいて芽を出させ、田植えをはぶくという栽培方法を試しています。このことを自由学習で学んでみるのも面白いとおすすめしたいです。
令和8年7月9日 中干しの意味はけっこう深い

水をぬいて中干しをしています

こちらは雑草です 稲そっくりで だまされます

バッタがいました
7月6日から中干しを始めました。
全校朝会では児童に次のように話をしました。
「田んぼの稲の話をします。田んぼの稲は、水をたくさん入れてあげて育っていくことを知っている人がたくさんいると思います。しかし、稲の育て方は、ある程度育ったところで、水を抜いて、土を乾かす中干しということをしてあげるのが大事なのです。水を抜いて土を乾かすということは、稲にとってはとても厳しい環境になりますよね。ではなぜ中干しをするのでしょうか。土を乾かすと、稲は水を求めて根っこを土の深いところまで一生懸命に伸ばしていくのです。根っこが深くなれば、土の中の栄養分もたくさん吸収できるようになります。そして夏から秋にかけて台風や豪雨などの強い雨風にあっても、しっかり根っこを張っているため、倒れにくくなるのです。また、稲は分げつといって、どんどん枝分かれしていくのですが、これが進みすぎると余計な枝が増えすぎて、実がなりにくくなります。中干しをするとこの分げつが止まって、必要な枝だけが残る効果があります。稲を一度、厳しい環境において鍛えてあげることで、強くて実のなる稲に育っていきます。
私は人間もこれに似ていると思っています。学校に来て、先生方の優しい指導を受けることは、田んぼに水を張ることと同じです。しかし、時には先生方から厳しい指導をすることもあります。これは稲に中干ししてあげることに似ています。人間もゆるゆるの指導だけでは心の根っこが伸びません。時には厳しい指導を受けて、そこから学ぶことで心の根っこを深く伸ばし、大人になって困難な場面を迎えても、心を折ることなく力強く生きていける。そんな底力を学校で鍛えるのです。
今の時代、自分に合った好きなことをしていればよいといった考えの人もいますが、私はちがうと思っています。そんな甘えた環境だけにいたら、根っこのない弱い人間になってしまう。だから学校に集まって、楽しさや苦しさをみんなで味わいながら、心の強い人間に高め合っていくのです。
今日は、田んぼの稲の中干しと意味と、学校での厳しい指導の意味を合わせて話してみました。」
令和8年5月29日 稲は順調に育っています
農業界でこの頃増えてきつつある「稲の種を直まきする」稲作方法で行っている今年の大三小元気100倍田んぼ。稲は順調に育っています。田んぼの外柵に宣伝掲示をしてありますので、登校して来る子供たちの「お米、育ってるね~。」という声も聞こえてきます。
先週、第2水田の稲の一部が倒されるという問題が起こりました。原因はなんと、鳥のシジュウカラが水田の角部分で行水をしていたのです。羽を広げて気持ち良さそうにジャバジャバ音を立てながら行水するので、稲は当然倒れてしまいます。ある方法でシジュウカラの行水を防げたのですが、このように田んぼ活動をしていくと、予想もしなかった問題が起こり、それを一つ一つ解決していく学習が成立していきます。

元気に育つ稲

大田区10色の緑づくりも開始(コスモス栽培)

百葉箱周辺農地化プロジェクトとしてのビッグひまわり園でも芽が出てきました
令和8年5月20日 田んぼで水飲むアゲハチョウ

田んぼがあると、そこにはいろいろな生き物が集まってきます。
今日は2匹のアゲハチョウが田んぼに降りて、おそらく水を飲んでいたのではないかと思える動きをしていました。
写真は撮れませんでしたが、トンボも1匹飛んできました。まだトンボのシーズンではないのに、生きやすい環境を見つけたのでしょう。そのうちヤゴの姿が水の中に見られるようになるでしょう。
田んぼの活動を楽しみにしている子供たちは、「カエルも来るかな?」「アメンボは来るはずだね。」「ゲンゴロウも来るといいな。」など語り合っています。
令和8年5月18日 大田んぼでも稲の芽が出てきました

第3水田で芽を出した稲

第1水田の稲もすくすく育っています
5月18日、種まきからちょうど1週間で稲の芽が顔を出しました。
ツンと1本、目が出てくるのが稲の特徴です。小学校の学習で育てる植物のほとんどは、双葉の状態で芽が出るものなので、このような誕生をする植物を見ることは良い経験になるのではないでしょうか。
土掘りプロジェクトをしている頃には、休み時間になると10~20名の子供たちが集まっていましたが、今は2,3名の子が毎日様子を見に来ています。
芽が出てきた第3水田(大田んぼ)は、ひとつの稲の葉が4,5本になったところで水をはっていきます。そうなれば大三小元気100倍田んぼの完全復活といえます。
令和8年5月11日 お米の種まきをしました
小さい方の第1,2水田には、本当に直まきで育てられるかどうか試すために4月中に一部児童といっしょに種まきをし、発芽させた稲が順調に伸びています。その試行を受ける形で、5月11日(月曜)、全校朝会で「今日の中休みに、お米の種まきをするから、やってみたい子は来てください。」と呼び掛けました。中休み、約30名の児童が参加して、大きい第3水田に種をまきました。一番の天敵はスズメです。朝、田んぼに水がたまっているため、水を飲みに来ているのか、スズメが3羽ほど田んぼにいました。種まきしたお米をスズメに食べられてはいけないので、これからの工夫が必要です。お米作りで生じてくる様々な課題を、プロジェクトチームの子供たちに解決してもらおうと考えています。


