校長室の窓 子どもの心の宝探し(2025年1月~3月)
更新日:2025年1月27日
3学期の合い言葉は「アウトプットの天才」です
- 全校朝会「小さな親切実行章」の表彰式(2025年1月27日)
- 来週月曜日の全校朝会は「小さな親切実行章」の表彰式です(2025年1月24日)
- あいさつ大臣 増える!!!(2025年1月16日)
- ひろがっています!「小さな親切 あいさつ運動」(2025年1月15日)
全校朝会「小さな親切実行章」の表彰式(2025年1月27日)
すべての児童が表彰の対象者です
今日の全校朝会は「小さな親切」運動本部から、全校児童を受賞対象とした「小さな親切実行章」をいただいたことで、体育館に全員が集まっての表彰式を行いました。
くりかえしの記事になりますが、受賞の理由を紹介します。
まず11月末に矢口子ども安全ボランティア「スマイルネット」様が、日ごろの子ども見守り活動を評価されて、「小さな親切実行章」を受賞されました。12月にスマイルネット代表様の紹介で、「小さな親切運動本部」として矢口小学校との連携が図れないかという提案をいただきました。そこで校長としては、
「矢口の子どもたちは、『あいさつ日本一』を合い言葉にして自主的に取り組んでいます。たとえば今年の計画委員会のメンバーは『みんなであいさつ大臣になろう』という企画を考えて、全校に呼びかけました。また、各学年ごとに地域清掃にも取り組んでいます。さらには、教科「おおたの未来づくり」という新しい学習を軸にして、地域や商店街をにぎやかにしていこうという、地域創生の取組も進めています。こうした地域活動をどの学年でも行っているのが矢口小です。12月はちょうど4年生が、商店街の個人ギャラリーをお借りして展示拠点とし、写真俳句会を開く予定ですので、ぜひご覧ください。」
と紹介しました。副代表の小林様は、写真俳句会にも足を運んでくださり、小さな親切どころか、子どもたちのとても大きな力で心温かな地域連携を生み出していることに着目してくださり、全校児童を対象に「小さな親切章」受賞への推薦をしてくださいました。
さて、今朝の「小さな親切あいさつ大臣運動」には、新しい運動タスキを10枚増やしていただけました。このタスキをかけて、元気いっぱいあいさつすることに魅力を感じる児童が日に日に増えています。全部で20枚のタスキがそろったのですが、今朝の子どもたちは、20枚全部を使って自主的なあいさつ運動をしていましたので、正門には20人の子どもたちが立ったということになります。
「小さな親切」運動本部 副代表 小林和明様よりお話をいただく
児童を代表して計画委員長が表彰状をいただく
はじめは5枚いただいたタスキも今日で20枚に増えました
いただいた表彰状は玄関に飾りました
来週月曜日の全校朝会は「小さな親切実行章」の表彰式です(2025年1月24日)
あいさつ大臣のみんな
全校朝会は1時間目にスムーズに入れるようにするために、いつもはリモート朝会にしていますが、来週月曜日の全校朝会は「小さな親切実行章」の表彰式を行うため、全校児童を体育館に集めて行います。実行章を受ける対象者は、校長や教員ではなく、全校児童が受賞者となるからです。児童を代表して、計画委員会委員長に表彰状を受け取ってもらうことになっています。
さて、昨年11月に、地域見守り安全ボランティア「スマイルネット」様の活動を偶然見つけた、「小さな親切」運動本部副代表で本校卒業生の小林様より、まずはスマイルネット様が実行章の表彰を受けました。その後、スマイルネット様から矢口小学校も、子供たち自身が「あいさつ日本一」を合い言葉にして、みんながあいさつできる学校にしようと頑張っていますよと紹介していただき、学校としても小林様と出会うことができました。
校長の私の習慣としては、こうした健全な社会貢献活動を行っている法人の方とお会いする前には、どのようなお考えで活動をされているのか、ある程度知った上でお会いするように心がけています。今回もスマイルネット様から「校長、会ってほしい方がいる」と紹介され、すぐに「小さな親切運動」について調べたところ、活動の原点に東京大学総長・茅誠治先生の卒業式告示があり、「小さな親切がを重ねることで、親切のなだれが起きるかのように、社会が良くなっていく」というお考えに共感できました。私自身、大学生の頃に社会で活躍する先輩から、「私たちは全員が偉大な人物になるわけではない。しかし、一人一人が『一隅を照らせ』という言葉を意識していこう。自分のもてる力でよいから社会の隅に小さな火を灯すことはできる。その火がしだいに大きくなって広がりを見せ、私たちの目指す世界平和にもつながっていくのだ。」と指導を受けました。「小さな親切運動」の理念は、この『一隅を照らす』という考えかたとまったく同じだと言ってもよいでしょう。
さて、始業式や全校朝会の私の話を受けて、自ら「あいさつ大臣、やらせてください!」と名乗りをあげる子供たちが、続々と増えています。小林様から5本いただいた「あいさつタスキ」がたちまち足りなくなり、さらに5本追加していただいて10本で「おはようございます!」とやっていたところ、1月22日(水曜)にはとうとう17人も正門に立ってあいさつするにまでなってしまいました。こんなに自発的にあいさつ運動をすることは、世界的にも驚くべき小学校と言えます。
なんとなく、朝の町の空気も、子供たちのあいさつの声で、変わったようにも感じます。
あいさつ大臣 増える!!!(2025年1月16日)
今日も増えた!あいさつ大臣メンバー
冬の朝 あいさつ大臣 楽しいな(2年 S.N)
寒い日も 笑顔と元気 あいさつで(校長)
一句めの俳句は、今日も「小さな親切あいさつ運動 あいさつ大臣」に参加して、元気いっぱい「おはようございます」の声を町に響かせていた2年生が、活動直後に「校長先生、俳句が浮かびました」と、私に伝えた句です。自然に俳句が浮かんでくる小学校2年生の姿は、私たち矢口小学校教職員が教科「おおたの未来づくり」の研究実践校として、STEAM教育の中のART分野を学習のまとめとして「俳句」で表現していこうと指導をしてきた象徴的な姿だと感じ、素直に嬉しかったので紹介しました。
「あいさつ大臣、やらせてください!」と自発的に行動を起こす児童が今日も増えまして、13名が正門であいさつをしてくれました。きっと「小さな親切 あいさつ運動」のタスキをかけて、楽しそうにあいさつしている友達の姿に刺激を受けて、自分もやってみようと勇気を出して名乗りを上げたのでしょう。このような波及していく活動は、間違いなく大きな力をもちます。10枚に増やしていただいたタスキが足りなくなるほどの広がりを見せるとは、私も思っていませんでした。さっそく注文しなくてはなりませんね。
今、あいさつ大臣に参加しているのは、1,2年生が中心ですが、上級生は朝の時間、他にやらなくてはならない活動もありますので、できそうな時に参加してくるようになると、本当の意味で「あいさつ日本一」の学校になるでしょう。
ところで、こうしたあいさつ活動をはじめ、教科「おおたの未来づくり」の商店街創生活動や地域清掃、地域の方々との協働活動をしている矢口小学校の全ての児童を対象に、「小さな親切運動本部」から「小さな親切実行章」の表彰を受けることになりました。1月27日(月曜)の全校朝会で表彰式を行います。参観したい保護者の方は、どうぞ体育館ギャラリーからご覧ください。
ひろがっています!「小さな親切 あいさつ運動」(2025年1月15日)
先週は5人だったあいさつ運動
今日は11人に増えました
矢口小学校を卒業された大先輩で、公益財団法人「小さな親切」運動本部副代表の小林様よりお力添えいただいたおかげで、本校計画委員会の児童が今年度に名付けた「あいさつ大臣」の運動が広がっています。
はじめは3人が朝のあいさつに立ち、それが5人に増え、さらに広がりそうな勢いがありましたので、小林様にお願いをして、あいさつタスキを計10枚に増やしていただいたところ、今日は「あいさつ大臣、やりたいです!」という子が11人まで増えました。このあいさつ運動に参加してくる子たちは、全校朝会で、校長からの「タスキをかけてあいさつしてみたい人は、自分から言ってきましょう。」という投げかけに応じて、自発的に参加していることが素晴らしいです。何事も「やらねばならぬ」ではなく「やってみたい」という能動的な行動こそ、人生の成功体験につながります。朝の正門での「小さな親切あいさつ運動」に参加している子供たちは、今まさに成功へのスモールステップを一段上ったのだと言えます。
「小さな親切」運動本部初代代表で元東京大学総長であった茅誠司先生は、1963年3月の東京大学卒業式で次のように告示されました。
「小さな親切を勇気を持ってやっていただきたい。そしてそれが、やがては日本の社会を隅々まで埋めつくすであろう親切というなだれの芽としていただきたいということです。」
矢口小学校の朝のあいさつ運動に自ら参加した最初のひとりの子、ファーストペンギンが起こした「あいさつのなだれの芽」が、確かに他の子供たちの心にも火をつけ、「あいさつの枝」として伝わり、大きく育とうとしているのです。