たくましく泳ぐ鯉のぼり~願いを込めて~
更新日:2020年4月28日
「ビルのひま 来たりて わづか轟音の 静まるここに 鯉のぼり舞ふ」 田谷鋭
今年も蒲田小の校庭に元気な鯉のぼりが悠々と泳いでいます。
冒頭の短歌は、蒲田小学校の校歌を作詞した北原白秋に大きな影響を受けた 田谷鋭の短歌です。
都会のビルの隙間から、わずかに5月の青空が見える。
そこには車の轟音も届かず、青空には鯉のぼりが生き生きと舞っている。
都会の喧騒の中にぽっかりと現れた鯉のぼりに、作者は何を思ったのでしょうか。
今年はまだ、校庭の鯉のぼりの下に元気な子供たちの姿はありません。
外出を自粛し都会の喧騒さえ感じることのない中、静かな校庭で悠々と泳ぐ鯉のぼり。
その大きな目には、蒲田小の伝統を守り、子供たちの健康と安全の上にコロナウイルスが収束することを信じる強い光を感じます。
生命力が強く、滝を登ると竜になるという伝説もある「鯉」。
できることが限られてしまう日々の中でも、たくましく成長を重ねてほしいと願いながら、安全に学校生活が再開され、早く子供たちに会える日を鯉とともに教職員一同心待ちにしています。
鯉のぼり1
鯉のぼり2
鯉のぼり写真3