8月4日の学校
更新日:2020年8月4日
いつもの年ならば、今はもう夏休みですが、昨日の全校朝会ではいつもの年ではお話しできないことを話しました。
今年の8月6日(木)は子どもたちが学校に通う日です。 75年前の8月6日午前8時15分、一発の爆弾が広島に落とされました。原子力爆弾、いわゆる原爆です。すさまじい熱線と爆風で広島の街を焼き尽くし、吹き飛ばしました。原爆は、広島産業奨励館と言う大きな建物の真上で爆発しました。建物は、吹き飛ばされて骨組みだけになってしまいました。たった一発の爆弾で14万人の人が亡くなりました。具体的には蒲田地域の半分以上の人と同じ数です。
原爆の本当の恐ろしさは、熱や風だけではなく、放射能にあったことは周知の事実です。その中には、爆弾では傷を負わなかったのに、原爆の放射能を含んだ黒い雨を浴びて10年後に亡くなった12歳の少女もいました。原爆の苦しみは75年たった今でも続いています。先日、原爆の黒い雨を浴びた方々の救済判決がニュースになったことはその一例です。その後の長崎の被災と合わせて、唯一の被爆国として、平和を願う子どもたちでいてほしいと心から願いつつ、朝会を終えました。
今年の8月6日(木)は子どもたちが学校に通う日です。原爆が落とされた8時15分はまだ登校中の人もいるので、10分後の8時25分に、亡くなった方々の冥福を祈るとともに2度と戦争をしない事を心の中で誓いながら黙とうをします。静かに目をつむって、教室で平和を祈る時間をもちたいと思います。
広島産業奨励館 原爆投下前
原爆投下直後 骨組みだけになっています
原爆ドームとして保存 平和を祈る象徴になっています