8月31日の学校
更新日:2020年8月31日
もうすっかり定番になったサテライトによる全校朝会です。6年生の代表児童の挨拶は予め録画して放映するのですが、録画の利点を生かして毎回好きな場所を選んで撮影しています。今週の6年生はプールサイドを選びました。コロナ渦で今年は中止になってしまったプールの授業。せめて全校朝会で、との粋な図らいです。ただし、撮影はとにかく暑かったです!次回はどんな場所を選んでくれるか楽しみです。
全校朝会では、絵本の読み聞かせをしました。柳田邦男さんの著書「大人にこそ絵本を」では、絵本が大人にもたらす力について述べられています。その詳細はまたの機会に譲ります。今日の絵本は、「シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる」です。シルクハット族といわれる黒装束の男たちが、夜中の1時に世界中を巡って物音も立てずにある事をして回る、というお話です。「黒装束」「夜中の1時」「物音をたてない」というキーワードに不気味さを潜ませながら、実は…というのがこのお話のキーポイントです。お話そのままに楽しむ低学年もいれば、自分なりに考えながら聞き取る高学年もいることでしょう。大人は? 子ども時代のように素直に楽しめばいいのですが、大人になるとどうも深読みしたくなります。シルクハット族が世界中にする「ある事」にこの童話のテーマがありそうです。ちなみに私は、「世界平和」や「ボランティアマインド」を感じました。「ある事」の正体は、ぜひお子さんに聞いてみてください。読む人によって感じ方が違うのが絵本の面白さでもあります。子どもたちの心に響く絵本の読み聞かせを続けていきたいと思います。
作:おくはらゆめ 「シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる」