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矢口小学校
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校長室の窓 子どもの心の宝探し(令和2年度1学期)

更新日:2020年8月6日

1学期の合い言葉は 「いつも元気で、じょうぶな子ども」 学校教育目標です

このページでは、校長が学校のことをお伝えします。
御家庭でのお子様との話題作りにお役立てください。

原爆死没者の慰霊・平和記念の黙祷(8月6日8:15)


教員からの指示なくとも合掌する1年生


1分間の清らかな祈りの姿

2020年8月6日、午前8時15分。
1945年8月15日に広島市に原爆が投下され、甚大なる被害者を出したその日から75年目の今日となりました。

朝、子供たちを早めに教室に入れて、副校長の放送に合わせて全員で黙とうを行いました。
例年ですと、夏休みの半ばに差し掛かり、子供たちは家で過ごしている時期です。
しかし今年は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、大田区は8月7日まで1学期となりました。
私の長い教員生活の中でも初めて、子供たちと一緒に広島原爆被害のこの日を迎えました。

私も、朝の正門あいさつをしている場所から近い1年生の教室で、子供たちと共に祈りの1分間を迎えました。
ご覧ください。この写真の1年生の姿を。神々しいばかりの子供の姿です。
そのあまりにも清らかな姿に、私は心を打たれ、目を潤ませてしまいました。
こういう気持ちのあるお子さんを育んでいらっしゃる、本校の保護者の皆さんも、
「私たち矢口の保護者の育てている子供たちは、トップレベルの素直さをもつ子供たちに育っている。」
と自信をもって、親類や知人に語ってくださいませ。

卒業生の方からの心温まる情報(8月4日)


昭和63年度(1988年)の作品


100周年記念碑の近く

今朝(8月4日)、正門で朝の挨拶をしておりますと、お仕事へ行く途中の男性の方が、正門横にある100周年記念碑の辺りを笑顔でのぞいておりました。
お話を聞くと、記念碑のそばに置いてある土偶を見つけたということで、
「これは私たちが6年生の時に、図工の先生と一緒に学芸会に向けて作ったものなのです。」
ということでした。私からも、
「それはよいお話をうかがいました。いつ頃のことですか。」
と聞きますと、
「私たちは昭和64年つまり平成元年(1989年)の卒業ですから、昭和63年度(1988年)の作品になります。自分たちの作ったものが、まだ残っているなんて、感激です。」
と教えてくださいました。
「学校というところは、こうした作品を簡単には処分できないので、30年間以上、静かに学校を見守ってきた土偶ですね。どうぞ写真に写していってください。」
このように語り合いました。

私の教員としての信念のひとつに、「学校は卒業生の姿で評価される」「教育の成果は30年後に顕れる」があります。
そんなことも垣間見ることができた、朝のミニエピソードでした。
つまり、30年前に矢口小学校で教育活動に励んでいた先生方の成果が、今日の卒業生である男性の心に、しっかり残っていたわけです。

親子で考える川柳・俳句・短歌コンクール入賞作品の紹介(8月4日)


川柳・俳句・短歌集

臨時休校中に校長室企画として自主参加を呼びかけさせていただきました「親子で考える川柳・俳句・短歌コンクール」には、339作品が集まりました。
この審査を、学校支援地域本部コーディネーターの皆様、今年度のPTA役員の皆様、本校教職員による投票で行いました。
それぞれ個性豊かな作品ばかりで、表はかなり割れたのですが、その中でも多くの方々が選んでくださった作品を優秀作品賞として各学年1点ずつ全6点、さらに特別賞として1点、合計7点を終業式で表彰させていただきます。

優秀作品賞
(1年生)まえむきでみんなとたべるおべんとう
(2年生)さみだれてカエルよろこぶぼくへこむ
(3年生)ドラえもん何か出してよいいくすり
(4年生)はなれても笑顔あふれるオンライン
(5年生)始業式つかのまの外むねおどる
(6年生)母の日にわたした花はまだ笑顔

特別賞
(6年生)休校中 みんなを思い 空見れば 今日もつながる 矢口魂

多くの児童から、「校長先生、このコンクール、またやってほしいです。」という声があがっていますので、年度内にもう一度実施しようと思います。

放送朝会の話「ハンバーガー屋さんの知恵」(8月3日)

今週で1学期は終わります。
本当ならば今頃、オリンピックの真っ最中だったはずなのですが、病気が流行ってしまいましたから、残念ながらオリンピックは1年後になりました。

さて、今日はハンバーガー屋さんの知恵というお話をします。
最近のニュースで見た人もいるでしょう。
品川区の大崎にあるMバーガーのお店で、今、小さなロボットが活躍しているそうです。
名前をオリヒメといって、身長は23センチメートル、体重が660グラム、本当に小さなロボットです。
このオリヒメロボットが、お客さんの注文を受けているのですが、そのしゃべり方が、ロボットらしくないなあと私は思いました。
するとやはり、ロボットがしゃべっているのではなく、なんと大阪にいる体が不自由で、外で働くことが難しい方が、インターネットでロボットとつながって、お客さんと話しているのです。
これはすごいことだと思いました。
大崎のお店のお客さんの相手を、大阪にいる人ができるのですから。
きっとハンバーガー屋さんは、「何のため」ということを、いろいろと考えたのでしょう。
自分の会社のためだけではなく、お客さんの安全のため、働いている店員さんの安全のため、そして社会に役立てるためにと考えたのだと思います。
これからの時代は、自分のことだけを考える利己主義(りこしゅぎ)ではダメなのです。
人のため、みんなのため、社会のためと考える利他主義(りたしゅぎ)の考え方が大事です。
さあ、今週1週間、何か一つでもいいですから、自分のためではなく、友達のため、クラスのため、家族のため、または先生のために行動してみましょう。

6年生の言語センスが面白い(7月31日)


6年生 廊下の短歌掲示


6年生 作「鬼滅の刃・鱗滝左近次によるソーシャルディスタンスの呼びかけ」

たのしみは 最高学年 6年の 気持ちの高さに 感動するとき (校長 作)

今、6年生の教室外の掲示板には、国語で学習した「テーマ短歌」の作品が掲示されています。
一人一人の作品が個性豊かで読んでいて楽しいのです。
低学年では、なかなか出てこない言語センスで、読み手のことを意識し、五七五七七の31音の少ない文字数を工夫して、美しさを想像させたり、気持ちを表現してみたり。
人によっては、これならば絶対笑ってくれるだろうと考えたりして、楽しく短歌創作していることが分かります。

紹介用に各学級から2首ずつ選んでみました。

たのしみは ワタリとハナコ 四千頭身 第七世代が 出ているとき (6-1女子)
たのしみは 一人でじっくり プロ野球 おうえんがんばり 巨人勝つ時 (6-1男子)
たのしみは ベッドで一人 上をみて しずかなじかん ボーットする時 (6-2男子)
たのしみは 白紙とえんぴつ 取り出して 自分の理想を えがき出す時 (6-2女子)
たのしみは 朝まどのぞき 晴れた外 咲かりし花の 育ち見る時 (6-1女子)
たのしみは 列車に乗って 遠出して 自由気まま どこかゆくとき (6-1男子)

「私も名言ノートを作りました」(7月29日)

2年生の教室の授業の様子を見にいった際に、一人の女子から話しかけられました。
「校長先生、放送朝会で校長先生が話していた名言ノートを、私もこの4連休で書いてみました。」
何のことかというと、7月13日(月曜)の放送朝会で、私からドラえもんの名言を紹介し、名言ノートを作ることをお勧めしたことを、この子がしっかり受け止めて、自分から学びを起こしたというわけです。
この姿こそ、新しい学習指導要領で目指している「主体的に学習に取り組む態度」になります。
また、本校が今年度、研究をしている対話の中の「受け止め手を育てる」ということのモデルとなる姿となります。
その時の会話を紹介しておきます。
2年生「校長先生、放送朝会で校長先生が話していた名言ノートを、私もこの4連休で書いてみました。」
校長 「おお、素晴らしいね。どんな名言を書いたのかな。」
2年生「私が初めて調べたキャラクターの名言をノートに書いてみました。」
校長 「そのノートにどんどん名言を書いて、大人になってもずっと持っているといいよ。」
2年生「はい、分かりました。お母さんに言って、捨てないようにしてもらいます。」
多くの子供たちが、人生を支えてくれるような名言ノートに取り組んでくれると、将来に役立つと私は思っています。

「校長先生、あのね」(7月29日)

朝の登校時間に校門で挨拶をしていると、1年生がよく話しかけてきます。
1年生「おはようございます。校長先生、あのね、昨日ね、お寿司屋さんに行って、真鯛を6つも食べたんだよ。」
校長 「へえ、そんなにたくさん食べたんだね。よほどおいしかったんだね。」
1年生「うん、すごくおいしかったよ。」
校長 「どこのお寿司屋さんで食べたの?」
1年生「あのね、あそこの大きな道のところにあるお寿司屋さんで食べたの。」
校長 「そうか、そんなにおいしいなら、校長先生も行ってみようかな。」
1年生「うん、校長先生、ぜったい行った方がいいよ。」
また、1年生はアサガオを育てていますので、こんな会話もよくあります。
1年生「校長先生、見てください。私のアサガオがたくさん咲きました。」
校長 「どれどれ・・・・・うわあ、本当にたくさん咲いているね。よかったね。」
1年生「毎日お水をあげたから、大きくなったんだよ。」
校長 「きっとそうだね。一生懸命お世話をすると、アサガオも喜ぶよね。」
1年生「こっちにあるのは何のお花ですか?」
校長 「これはヒマワリだね。みんなの背の高さよりも大きいね。」
1年生「(自分たちの身長と比べながら)どのくらいあるんですか?」
校長 「今は1メートル70センチくらいあるよ。これからもっと大きくなるよ。」
1年生「へえ、ヒマワリってすごいね。」

小学校の教育、特に低学年では、このような「自然との関わり」「自然との出会い」によって、知識だけではない、言葉にはできないような感動や驚きが、無意識のうちに子供たちの心の宝物となっていきます。
矢口小学校の場合、こうした低学年時代の町との出会いや豊かな自然との関わり体験を心の栄養にして、3年生の「矢口渡商店街見学」や、本校の特色ある教育活動である5年生での「矢口の田んぼ学習」、6年生の自発的な「野菜栽培活動」へと縦系統で結び付いていきます。


1年生が育てているアサガオ


1年生教室外のヒマワリ

トウモロコシだ!(7月28日)

「あーっ!トウモロコシだ!」
7月27日(月曜)、朝の早い時間帯、登校して校庭で待っている子供たちの声が校長室に聞こえてきました。
7月23日から26日までの4連休中に、校長室前のわずかなスペースで育てていたトウモロコシのハニーバンタムが、どんどん生長していまして、実の部分がとても太くなってきたのです。
これまでの2週間ほどの期間に、子供たちの身長以上に一気に茎を伸ばし、花粉でいっぱいの雄しべを茎のてっぺんに広げ、実のなる葉と茎の間からは、花粉を受粉するための「おひげ」をたくさん生やしました。
「あーっ!トウモロコシだ!」
と、子供が思わず声をあげてしまうのも無理はありません。
矢口小学校の校地は、本当にいろいろなものが育ちますね。
そうそう、5年生が育てている田んぼの稲も、写真のように大きく青々と育ってきました。


校長室前のトウモロコシ


青々と育った5年生の稲

3年生の俳句(7月27日)

3年生に関する記事が続いてしまい、他学年の方には申し訳ありません。

梅雨の日にかさをわすれてかぜひいた 3年1組男子
風鈴の音がすずしい風をよぶ 3年1組女子
むしさがしうるさい木にはせみがいた 3年1組男子
夏休みスイカをたべてへやでねる 3年2組男子
すいかわりくるくるまわってからぶった 3年2組男子
行こう行こうみんなで海へ楽しいな 3年2組女子

3年生が国語の学習で作り、廊下の掲示板で発表していた俳句の中から、選句してみました。
初めての俳句にしては、みんなよくできていました。ぜひ次のステップとして、“ひとひねり”を加えるチャレンジをしてほしいと思います。
そのひとつの方法を、私が俳句指導法を習っている日本学校俳句研究会会長の小山(おやま)正見(まさみ)先生が書いた記事から引用します。

【「十分間俳句」より引用】
サッカーでシュート決まったうれしいな
下五の気持ちを表す言葉を「季節を表す言葉」に置き換える。
→サッカーでシュート決まった夏の空

子供たちに、こうした方法を少しずつ教えていくと、知らず知らずのうちに言語能力が高まります。

今週から3年生のリコーダー練習開始(7月21日)


多目的室でリコーダー練習

これまでの1か月間、音楽のY先生と入念な検討を重ね、どうしたらリコーダー練習を再開できるか考えた結果、写真のように2教室分ぶち抜きの多目的室で間隔をあけてやればよいだろうということにしました。
窓やドアも全開。夏ですから、クーラーもフル稼働させて、空気管理をしています。
この状態で、今週から3年生が初めてのリコーダー練習を体験しています。
簡単なメロディーで指使いの学習を続けています。
子どもと子どもの間が広いこともあり、Y先生が動いていけば一人一人の演奏の様子が見やすく、子どもの指使いの間違いを直すこともしやすいように見えました。
本校では、3年生の学級児童数が最も多いので、校長としても一番気にかけていた多目的室での演奏練習でしたが、これならば他の学年も楽器演奏可能だろうと判断します。
音楽は、他の教科とは違う、子どもたちの「感覚」を磨く教科ですから、できる限り実施していきたいと思っています。

校長先生、スイレンがきれいですね!(7月20日)


スイレンが咲きました


最大に開いた時のスイレン

水連の 黄色い花に 目を引かれ
   声あげる子の 心も美し

「校長先生、今日は池の花が咲いていました。すごくきれいでした。」
2年生の男の子が私に話しかけてきた言葉です。
2~3年生側昇降口の近くにある大きめの池には、人になついている魚たちと共に、スイレン鉢が3つあります。
なかなか花を咲かせる場面に出会わせないのですが、今週は一輪の花を咲かせています。
スイレンが自分で「咲きますよ!見てね!」と教えてくれることはありませんので、この花に気付くかどうかも心のアンテナ次第です。
私に話しかけてきたこの男の子は、あまり人が気付かない、この美しい花をキャッチする心のアンテナをもっていたということです。
スイレンは、朝から午前中に咲いていて、午後になるとつぼんでしまいますから、花に気付けるタイミングも良くないとなりません。
このように、子どもの心の宝を見つけることは、教師という職業の醍醐味です。

放送朝会の話「情報のとらえ方について」(7月20日)

朝からこんな話はあまりしたくないのですが、新型コロナウイルス感染者数が増えてきました。
さかんにテレビや新聞で取り上げられますが、流される情報を鵜呑みにしないで、「本当にそうなのか?」「ちがう考え方はないのか?」「これはどうなっているのだろう?」と疑問をもち、自分の頭で考えることが予防にも大事なことです。
よく飛沫感染と言われます。
では「飛沫」の意味は何でしょう。
「飛」は飛ぶことです。
「沫」は、さんずいに、すえと書きます。
訓読みすると、「あわ」「しぶき」となります。
そうすると飛沫感染とは、口からしぶきが飛んで感染するということです。
国立医薬品食品衛生研究所が2016年7月に書いていることによると、飛沫は2~5mは飛ぶらしいです。
その中で、ウイルス感染の危険がある濃い飛沫については、1m程度の距離だということです。
今、1~2m離れなさいと言われるのは、こうしたところから分かります。

さて、飛沫を防ぐためにマスクをするよう言われます。
くしゃみとせきでの飛沫がたくさん飛ぶことは分かりますが、では、しゃべっていての飛沫はどうなのだろうと調べてみました。
しゃべっていて一番飛沫が飛ぶのが破裂音といわれる「パピプペポ」を言った時だということが分かりました。
そうすると、ものすごく注意深い人がいたとしたら、「パピプペポ」を言わないようにしようと考えるかもしれません。
もし、どこかにそんなお父さんがいたとしたら、「パパ」と呼べなくなりますね。
パパと呼ぶたびに、たくさん飛沫が飛ぶからです。
だから、「感染が心配だから、今日からパパと呼ばず、お父さんと言いなさい。」と言われるかもしれません。
「ぺ」は使わない方がいいと決めてしまったら、レストランで「ペペロンチーノください。」とも言えなくなります。
今のは極端な話ですが、気にしすぎると、こんなおかしなこともありえるわけです。
大事なことは、情報に振り回されずに、バランスよく、物事を考えることです。

風邪の症状を出すウイルスは、200種類以上あるそうです。
これらが普通に自分たちの周りにたくさんあるのです。
風邪の原因の第1位はライノウイルスというものです。
コロナウイルスは第2位。
インフルエンザウイルスは第4位です。
当たり前にあるコロナウイルスの中でも、今回は新型でよく分からないウイルスだったため、今、私たちはどうしたらいいか困ってしまったのです。

今日は、情報をどう見るか。
そして自分の頭で考えて、一番良いと思える方法を選んでいくことが大事だという話をしました。

【今週の生活目標】
遊び方を工夫しよう

おりがみクラブに、はまっている、2年生(7月20日)


校長室 おりがみクラブ

現在、本校の休み時間は、人数が多くなりすぎない(密集を避ける)ように、校庭・体育館・屋上を各学年に割り当て、使用できるローテーションで回している状態です。
そのため、日によっては外へ出られず、教室で工夫して遊ぶ日もあります。

最近、休み時間になると、校長室まで飛んできて、おりがみを楽しむ2年生グループがおります。(写真参照)
「校長室おりがみクラブ」と呼んでいます。
実は、臨時休校になる前の、1年生の2月頃(令和2年)から始まっています。
Youtubeで折り方を見ながら、「え?ここはどう折るんですか?」「校長先生、ちょっと画面を止めてください。」「なるほど、そうやって折るんだ。」などと、いろいろ考えたり、相談したりしながら、楽しそうにおりがみをしています。
そんな楽しそうな校長室内を覗いて、教員からは、「校長室で女子会を開いているんですか?」とからかわれることも。
小さな2年生の純粋な心に、校長室で楽しくおりがみをしたという記憶が刻まれれば、子供たちの人生の心の引き出しが、ひとつ増えるだろうと思って受け入れています。

5年生「メダカの観察」はとっても楽しい!(7月18日)

5年生は今、理科でメダカの観察をしています。
メダカが卵を産む様子、生まれたばかりの卵から、それが少しずつ育っていく様子、卵から生まれたての稚魚、稚魚が育っていく様子までを学習しています。
これらの成長過程を、解剖顕微鏡で見る世界は、子供たちの驚きと気付きに満ちていて、とっても楽しいものです。

さて、この学習を成り立たせるためには、4月から教室でメダカを育てながら、メダカの卵を保護していく必要があります。
しかし、今年は臨時休校が4~5月まで続き、子供たちが登校できず、メダカの世話も難しい状況でした。
そこで、昨年から校長室前の箱庭ビオトープで育ててきたメダカたちが産み続けている卵を、6月のメダカ産卵期から今まで、私が毎日保護し続け、卵も稚魚もたくさん育てておきました。
このメダカの稚魚水槽は、校長室前の廊下に置いてあります。
理科室が校長室の前にありますから、観察するには非常に便利な環境になりました。

今日の土曜授業でも、5年生は興味深く顕微鏡をのぞいていました。


解剖顕微鏡で観察するのは楽しい!


メダカの稚魚と目が成長している卵


今日産まれたばかりのメダカの卵


もうすぐ稚魚になりそうな卵


校長室前のメダカの子ども育成室


見やすいように、卵は小皿に入れ、生まれたら水槽に移す

目標をもつことの大切さ(4年生 学級会 7月16日)


4年3組全員が意見を出しました

今週は4年生が学級目標を考える学習予定を立てていましたので、昨日は3組、今日は1組を興味深く参観しました。
子供たちがどのような考えをもっているか、知りたかったためです。
写真画像の黒板は、4年3組の子供たちが全員で意見を出し合ったものです。
その内容を少し整理した状態で紹介します。

【行動面】
・自分から行動
・すばやく行動
・れいぎ正しい
・たいどがいい
・めりはり
・人の話をよく聞ける
・時間をまもる
・せいりせいとん
・けんかがない

【心の面】
・ものを大切に
・人をきずつけない
・うきうき
・やさしく元気
・楽しく明るいやさしい
・きりかえはやい
・元気
・きずなをふかめる
・元気なかよし
・毎日楽しい明るい
・人をきずつけない
・人思い、心やさしい
・たすけあう
・なかよくたすけあう
・明るい
・元気のある、楽しい
・あきらめない

【体の面】
・けんこう
・元気、じょうぶ

【頭脳面】
・かしこい

おそらく三本立てくらいの学級目標に担任と一緒にまとめるのでしょう。
それを暗唱できるくらいにしていくことができれば、目標達成はまちがいないと言えましょう。

さて、校長の私がこのところ週に1回程度、本校職員あてに発行している「校長通信」なるものがあります。
目標ということについて「望めば叶う」(ルー・タイス著)という著書から引用し、来週職員に配る予定の文章がありますので、ここでも紹介しておきます。

【ここから引用】
目標を設定するかしないかで、ほんとうに最終的な達成感に違いが出てくるのだろうか。
一言で言えば、答えは「その通り」である。
わたしは何年も前から、みなさんの手伝いをして、正しい目標設定こそすべてを可能にする現実的な習慣であることを理解してもらってきた。
こんな例がある。
1953年のエール大学卒業生を対象とした調査だ。
学生たちに、彼ら自身についていろいろ質問したのだが、そのなかに目標に関する項目が三つあった。
「あなたは目標を設定していますか?」
「その目標を書きとめてありますか?」
「目標を達成するための計画がありますか?」
全部の質問にイエスと答えたのは、学生の3%にすぎなかった。
20年後、追跡調査が実施された。
その結果、目標設定に関する質問にイエスと答えた3%の学生は残りの学生に比べて幸せな結婚をし、選んだ職業でも成功し、家庭生活にも満足し、健康状態も良好だった。
それだけではない。
53年卒業生の総資産の97%は、この3%の手に集中していたのだ。
これでおわかりになっただろうか。
はっきりした目標を決めると、それまでは閉ざされていたチャンスが開かれ、これからお話しするような、一生を通じて役に立つプロセスが始まる。
【引用ここまで】

なんとなくの目標はいけません。あって無いようなものです。
しっかり紙に書いて、記憶に残してこそ、目標は実現に近づきます。
ちなみに、本校の目標は「よ・い・こ」の三目標です。
(1)よく考え、進んで学習する子ども
(2)いつも元気で、じょうぶな子ども
(3)こころ豊かで、やさしい子ども
本校に関わるすべての人が言えるようになることが、校長の私の目標です。

保健室の工夫(7月15日)


視力検査 保健室には少人数が入室

本来なら6月30日には終了していたはずの定期健康診断のうち、身体計測と視力検査、聴力検査までは7月中に実施し、校医の先生方による健康診断を9月から始める予定です。
保健室内がそれほど広くないため、当初はどうやって間隔をとっていこうかと悩み、試行錯誤しました。
回数を重ねるごとに、養護教諭も学級担任も慣れてきまして、今では学級を少人数にグループ分けして、何回かに分けて保健室に行かせ、教室では担任が自習をさせているという体制になりました。
こうして、保健室内や廊下の三密を避けるという流れができました。

9月の内科、眼科、耳鼻科、歯科の校医の先生方の健診に向けては、場合によっては児童数分のゴム手袋や消毒液が必要になるかもしれません。
品薄状態のものもありますので、じつは6月中からコツコツと用意を進めているところです。

放送朝会の話「名言ノートのすすめ」(7月13日)

矢口小学校では「自学ノート」に取り組んでいます。これはとても大切なことで、自分で勉強する課題や目標を決めて、自分で取り組むと、脳が活性化されて、どんどん頭が良くなります。
そこで今日は、私が小さいころからずっと取り組んでいるノート、「名言ノート」について紹介します。
ドラえもんの名言をノートにまとめてみました。
まずはドラえもんの言葉です。
「毎日の小さな努力のつみ重ねが歴史を作っていくんだよ!」
「人にできて、きみだけにできないことなんて、あるもんか。」
「一番いけないのは、自分なんかダメだと思い込むことだ。」
「過ぎたこと悔やんでもしょうがないじゃないか。目はどうして前についていると思う。前向きに進んでいくためだよ。」
「未来は一瞬一瞬変わっていく。だから先のことを悩むより、今を一生懸命に生きれば、きっといいこともあるさ。」
「へただったら、どうしてうまくなろうと努力しないんだ。スター選手になって、チームをひっぱってやるぐらいのこと、考えたらどうだ。」
次に、のび太の名言。
「いっしょうけんめい、のんびりしよう。」
大人になったのび太くんから、今ののび太くんへの言葉。
「一つだけ教えておこう。きみはこれからも何度もつまづく。でも、そのたびに、立ち直る強さももっているんだよ。」
しずかちゃんの名言。
「人間の値打ちは、テストの点数だけで決まるものじゃないのよ。」
「ときどき理屈にあわない事をするのが人間なのよ。」
ジャイアンの名言。
「友達に助けを求められて、知らん顔なんてしてられるか!」

なんとなくマンガを読むだけの人と、同じマンガを読んでも、名言をノートに書き残していく人では、圧倒的な学力差になってあらわれるものです。ぜひ皆さんも「名言ノート」を作ってみてください。

【週番の先生から今週の目標】
「きまりを守って遊ぼう」

特色ある教育活動「自然豊かな栽培体験学習」(7月10日)


1年生のアサガオ


2年生のトマト


3年生の大豆


4年生のツルレイシ


5年生の田んぼ


6年生の畑

本校の最大の特色となっているのが、元・プールだった場所に作られた「矢口自然農園」や、元・矢口幼稚園(現・矢口放課後ひろば)の園庭だった場所にある「学年園」を活用しての栽培体験学習です。
この矢口小の教育の柱は伝統として引き継ぎ、その灯をさらに広げていければ素晴らしいのではないでしょうか。
ボランティアとして、学校支援地域本部のグリーンボランティアの皆さんも、活発に関わってくださっています。
また、5年生のお米つくりには、矢口渡商店街にある書店の店長さんやお米屋さん、さらには東京田園調布ロータリークラブの皆さんも、多大なるお力をお寄せくださっています。

この栽培体験学習を、今年度から施行されている新学習指導要領にある「カリキュラムマネジメント」していくことができます。
マネジメントされたカリキュラムは、縦系列(学年系列)にも横系列(教科横断的系列)にも網の目のように張り巡らす形にすることが大事です。
ここで縦横にくわしく書いてしまうと長文になってしまいますから、簡単に説明します。

5年生の学習活動である「矢口の田んぼ活動」を核(コア)とするコアカリキュラムと考えます。
この体験的学習活動で、日本伝統の農業や食文化について学ぶことを、矢口小学校6年間の中で最も深い学びにもっていくことにします。
ひとつのゴールイメージです。
ここまで縦系列学習を高めていくために、1年生から次のような栽培活動をしていきます。今年度の取り組み例をあげます。
1年生 「アサガオ」を育て、草花に対する愛情を深める生活科学習をする。
2年生 「トマト」を育て、食べられる実のなる植物との出会いと、育てる楽しみを味わう生活科学習をする。
3年生 国語教材である「すがたを変える大豆」との横系列も意識しながら「大豆」を育て、収穫した大豆を「豆腐」に作りかえる総合的な学習の時間の学び。
4年生 理科学習で「ツルレイシ」を育て、雄花や雌花があり、受粉によって実ができることの学習をする。
この上で、5年生の社会や家庭科との横系列をもちながら、総合的な学習の時間で「お米学習」をする。
6年生 これまでの6年生は、野菜を育てて学習発表をするという活動をしてきましたが、今年度はさらに6年生にあった学習にするために、歴史とも関連付けて、「江戸東京野菜」を育ててみようと学習を進めています。5年生の「お米学習」からの発展学習です。

学校にお寄りの際には、本校の農園を見ながら、こうした計画的な学習が進んでいることを思い起こしていただければありがたいです。

校歌の歴史(7月6日 放送朝会の話)

明日の七夕の日に、矢口小学校では1年生を迎える会を行う予定になっています。
6年生の計画委員会から、お昼の放送で「校歌を練習しておいてください」と課題が出ていますが、皆さん歌えるでしょうか。
今日は校歌の歴史を紹介します。

矢口小学校に、りっぱな校歌が誕生し発表したのは、1955年(昭和30年)6月1日の、創立65周年記念式典のおりでした。
当時の校長、稲葉 章先生が、PTA会長・神田 正男さんなどと相談の結果、矢口小学校の卒業生であるNHKの青木 一雄アナウンサーに校歌制定に関して、作詞家や作曲家の紹介をお願いしました。
青木さんは、「東京キッド」や「悲しき口笛」の作詞で有名な、藤浦 洸 先生を紹介してくれました。
「東京キッド」の曲を聴いてみましょう。(美空ひばりさんが歌う、東京キッドの曲を流す)
この有名な藤浦先生によって、「広く明るい空のした いつも光があふれています・・・・・」の明るく希望にみちた歌詞ができあがりました。

さらに藤浦先生の紹介で、「月の砂漠」「お寺の杉の子」の作曲で有名な佐々木すぐる先生に作曲をお願いし、校歌が誕生しました。

こうして、ものすごく有名な方々が矢口小学校の校歌を作ってくださったのです。
大切に歌っていってください。

校長室にまつわる話(7月3日)

通常登校開始1週間が過ぎました。
今週に入り、都内の新型コロナウイルス感染状況は非常に厳しいものがあります。
そのため、今日はあらためて本校の教員に、文科省や東京都教育委員会から出されている防止マニュアルを再読しておくようにと指示を出しました。

話を変えます。
保護者会を1週間続けております関係でしょうか、校長室前のガーデニングを覗いてくださる方が増えています。
今は、写真1のカラーの花が、それはそれは美しい色で目を癒してくれます。
「負けないで」の曲で有名な、ZARDの坂井泉水さん(2007年に亡くなられました)が大好きな花なので、矢口小の子供たちよ、「負けないで」「最後まで走り続けて」という意味を込めて、育てています。

また、せまい場所に植えてかわいそうではあるのですが、とうもろこしのハニーバンタムが大きくなってきました。(写真2)
これが育つとどうなるか、分かっている子供からは、「校長先生、大きく育ったら、1本くださいね。」と声がかかります。

写真3は、昨年にミニビオトープとして作ってみた「めだかの学校」です。
ここには動物や恐竜のミニフィギアを飾ってあります。
また、昨年に矢口小で生まれて育ったメダカが7匹泳いでいます。
ですから、好きな子供は必ず足を止めて、「こうちょうせんせ~、いますか~。」と語りかけてきます。
今年は、この小さな池で生まれたメダカ卵をすべて保護し、校長室前廊下で育てています。
現在、50匹くらいは生まれていて、こちらも一部の1年生が、毎日のように見に来ます。

なぜ、このようなガーデニングをしたのか大きな理由があります。
このスペースは、私が赴任した昨年4月には何も生えていませんでした。
そして、写真4のようなネコたちのトイレになっていたのです。
鼻のよい子は、「ここはネコのフンとかおしっこの場所だから臭いよ。」と言っているほどでした。
そこで、校長室前自然教材化大作戦を計画し、今の姿までもってきたというわけです。

日々、少しずつ姿を変えているミニビオトープです。
どうぞご覧ください。


校長室前のカラーの花(写真1)


校長室前のハニーバンタム(写真2)


校長室前「めだかの学校」(写真3)


住みついているネコ(写真4)

音楽学習や身体計測の工夫(苦労) 7月1日

東京都が発表する新型コロナウイルス感染者情報によると、陽性者が毎日50名超が続いています。
そのことから判断すると、今の東京都内は文部科学省が示した「学校の新しい生活様式」の中の、「レベル2」に相当すると考えます。

「レベル2」とは
生活圏内の状況が、
(1)「感染拡大注意都道府県」に相当する感染状況である地域
特定(警戒)都道府県の指定基準等を踏まえつつ、その半分程度などの新規報告者等で判断することが考えられる。感染状況をモニタリングしながら、「新しい生活様式」を徹底するとともに、必要に応じ、知事が特措法第24 条第9項に基づく協力要請を実施する地域
及び
(2)「感染観察都道府県」に相当する感染状況である地域のうち、感染経路が不明な感染者が過去に一定程度存在していたことなどにより当面の間注意を要する地域

「レベル2」状況下での教育活動については、次のように示されています。

可能な限り感染症対策を行った上で、リスクの低い活動から徐々に実施することを検討します。
すなわち、これらの活動における、児童生徒の「接触」「密集」「近距離での活動」「向かい合っての発声」について、可能なものは避け、一定の距離を保ち、同じ方向を向くようにし、また回数や時間を絞るなどして実施します。

こうしたことをふまえて、本校では今日から、音楽学習や身体計測を始めました。
6年生の音楽では、音楽室内の座席を離せるだけ離し、オーケストラ鑑賞の指導を行いました。(写真1)
ICT機器である電子黒板も大いに活用して、バイオリンやコントラバスなど、一つ一つの楽器の音を学んだあと、音を響き合わせるオーケストラの演奏を鑑賞していきます。
今後の授業で、歌唱指導をする時には、音楽室と同じフロアの2教室分の広さのある「多目的室(写真2)」に移動して、人と人との間隔を前後2メートルとった状態で授業をするようにと、校長から指示を出してあります。

一方、保健室もソーシャルディスタンスへの工夫をした上で、身体計測を始めています。
床に子供たちが立つ位置を決めた番号を貼りつけ、保健室の中には12名を入れて、計測を行います。
その他、スムーズに計測が流れ、短時間で終わるよう、養護教諭が担任に細かい指示を出しています。


座席の間を広げて(写真1)


歌唱指導は部屋を変えます(写真2)


保健室も工夫して(写真3)


待っている場所の間かくをあける(写真4)

保護者会開始(6月29日)


保護者会もソーシャルディスタンスで

6月29日(月曜)から7月6日(月曜)まで、1日交替で学年保護者会を開催していきます。
本日は、1年生の保護者会でした。
高い出席率で、ほとんどの御家庭が参加いただき、ありがとうございました。
体育館で写真のように、お一人お一人の座席の間をとって開催させていただいております。
今年度の教育活動は、社会状況によって変更を余儀なくされることがあるかもしれませんが、その時その時の最善の道を探りながら、学校運営していきます。
各学年とも、どうぞご協力のほど、よろしくお願いいたします。

放送朝会の副校長の話(6月29日)

皆さんは、鈴木一朗選手のことを知っているでしょうか。
大リーグのシアトルマリナーズやニューヨークヤンキースなどで活躍した野球選手です。
イチロー選手がチームワークのことについて言っていたことを紹介します。
チームワークというと、協力するということがイメージされると思います。
しかし、イチロー選手はこう言っています。
「まずは一人一人が自分の役割を果たすことです。頼り合うのはチームワークではない。自分の役割、やるべきことをしっかりやってこそ、チームワークは成り立つのです。」
矢口小の皆さんはどうでしょうか。
一人一人が自分のやるべきことを果たそうとしているでしょうか。
今週から、午後も授業のある通常の状態になります。
チームワーク良く過ごすということを意識してほしいと思います。

【週番の教員から今週の目標】
「ソーシャルディスタンスを守ろう」

保護者会でお話しする予定だった内容の紹介(6月26日)


1年3組


1年2組

校庭から1年生の本当に楽しそうな声が校長室に聞こえてきました。
担任教員が面白おかしく指示を出していることから、ずっと笑顔の1年生の体育学習です。
楽しい中にも、自然に集団行動が身に付くように工夫していることがよく分かります。(写真参照)

さて、6月29日(月曜)から7月6日(月曜)まで、保護者会を予定しております。
少しでも時間を短くするために、校長挨拶は遠慮することにしました。
そのため、こちらのサイト上に内容を記載しておきます。
まず、令和2年度の学校経営方針をリンクしましたので、お時間があるときにゆっくりご覧ください。
新規ウインドウで開きます。◎令和2年度学校経営方針

今年度の学校経営は二本柱で行います。

◎体力の向上と健康の増進
・系統的な体育指導を実践研究し、児童の体力向上を図る。
・一校一取組の「縄跳び指導」に加え、体力向上に向けた全校的な取組(コオーディネーショントレーニング・矢口小ギネスなど)を実施する。
・健康増進のために、保健指導・食育・がん教育・感染症防止教育などを行う。

◎コミュニケーション能力の向上
・校内研究と連動して、受け止める側の聞き取る力や情報解釈力などを育成する。
・自分の考えや思いを、他者に分かりやすく積極的に表現する力を育成する。
・教員や保護者といった、児童を取り巻く大人側の「児童の思いを受け止める」周辺環境を整える。

保護者の皆様にお願いしたいのは、ご家庭で「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムを整えていただくことと、児童を取り巻く大人側の「児童の思いを受け止める」周辺環境を整えるという2点です。

すでに本校は、令和元年度全国学力・学習状況調査の結果、「朝食を毎日食べていますか」「毎日、同じくらいの時刻に寝ていますか」の2項目では、全国平均を大きく上回っております。
このことからも、ご家庭の安定した生活リズム確保への意識が高いことが分かっています。
引き続き、「早寝・早起き・朝ごはん」の実践をお願いします。

一方、昨年度の本校教員の授業研究の結果、育てたい児童の力として「聞き取る力」や「情報解釈力」を向上させたいということになりました。
今年度の授業研究では「伝え合いを通して他者の考えを受け止める力」をどうやって育成するかの研究をすることになりました。
そこで、児童同士だけでなく、大人(教員・保護者・地域の方々)が児童の心を、より深く受け止められるよう力を高めることで、児童‐保護者‐教員のトライアングルができ、美しい音色を奏でるかのように、美しい心根の学校になる。
このことを目指しています。
ホームページの「子どもの心の宝探し」でも、親子の話題作りに役立つような情報を発信していきますので、参考にしていただき、各ご家庭でお子様たちを温かく受け止めていただけますよう、お願いいたします。

ALTの紹介(6月25日)


ALTによる英語指導

昨年度までいた女性のALT(外国語指導助手 アシスタント・ランゲイジ・ティーチャー)に替わって、今年度は、ジャマイカ出身の男性ALTが本校で英語を指導しています。
お名前の紹介はサイト上では控えておきますので、ご自宅でお子様に聞いてみてください。S先生とだけは紹介しておきます。
気は優しくて力持ちといったナイズガイです。
今日の1時間目に3年生の英語学習を参観しましたが、日本語はまったく使わなくても、子供たちが楽しく学習できるよう指導していました。
この「日本語を使わない」ということがとても大事で、子供たちの脳に、英語のみを情報として聴かせていくことで、英語に自然と慣れていくのです。
本当は、週に5時間くらいやりたいところですが、公立小学校ですから、学習指導要領に則って指導しなくてはなりません。
3,4年生が週1時間、5,6年生が週2時間の指導となっています。
S先生は、ほぼ毎日おりますので、保護者の皆さまも学校で見かけましたら、ぜひ英語で気軽にお声かけください。

「矢口小のよいところ」(2年生 特別の教科・道徳 6月24日)


新しい道徳の教科書

今日は2年3組が「特別の教科・道徳」で、矢口小学校のよいところを考える授業を計画していたので、興味深く授業参観しました。

まず、昨年度とは教科書がちがいます。
「かがやけみらい(学校図書)」という教科書が2冊分冊になっています。(写真参照)
「きづき!」という教科書と、「まなび?」という教科書です。
さらに、東京都道徳教育教材集「心あかるく」という本も使います。
合計3冊の教科書を教員も子供たちも使いこなさなくてはなりません。
それほど道徳教育は大切な学校生活の要なのです。

さて、2年生の子供たちが考える「矢口小学校のよいところ」は何なのでしょう?

【人】
・6年生がとても優しい。新1年生をサポートしてくれる。だから不安なく学校に来ることができる。
・休み時間に、みんなと遊べる。
・なかよし班で、いろんな学年の人と知り合える。
・先生が優しい。授業が楽しい。

【学校施設】
・校庭が広い。思い切り運動できる。
・校庭に遊具がある。
・体育館も広い。
・田んぼや畑がたくさんある。
・いつも花が咲いている。
・庭にウサギがいる。
・いろんな教室がある。
・図書室に本がたくさんある。

【学校生活】
・楽しく勉強すれば、かしこくなれる。
・運動が楽しい。
・本がいっぱいで、たくさん読める。
・給食がおいしい。
・給食の大学イモやカレーライスが大好き。

このような意見をワークシートに書いていました。
私が見ていて、とても印象に残ったことは、2年生の6年生に対する信頼感が深いことです。
たしかに本校の6年生は全校のリーダーであるという自覚が高いと感じます。
とてもよく、下級生のことを考えてくれます。
矢口魂のひとつの表れだと思います。
そして、学校教育目標の「こころ豊かで、やさしい子ども」をしっかり実践している証拠だとも思います。

専科の授業・悩みどころ(6月23日)

新型コロナウイルス感染防止対策として、本校でも文部科学省から6月17日に示された『学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~(2020.6.16 Ver.2)』を参考にしながら授業を行っています。
このマニュアルによりますと、各教科における「感染症対策を講じてもなお感染のリスクが高い学習活動」として、以下のような活動が挙げられます(「★」はこの中でも特にリスクの高いもの)。
・各教科等に共通する活動として「児童生徒が長時間、近距離で対面形式となるグループワーク等」及び「近距離で一斉に大きな声で話す活動」(★)
・理科における「児童生徒同士が近距離で活動する実験や観察」
・音楽における「室内で児童生徒が近距離で行う合唱及びリコーダーや鍵盤ハーモニカ等の管楽器演奏」(★)
・図画工作、美術、工芸における「児童生徒同士が近距離で活動する共同制作等の表現や鑑賞の活動」
・家庭、技術・家庭における「児童生徒同士が近距離で活動する調理実習」(★)
・体育、保健体育における「児童生徒が密集する運動」(★)や「近距離で組み合ったり接触したりする運動」(★)

本校の場合、図工室での学習は、机が4人がけ向かい合う形で、どうしても「児童生徒同士が近距離で活動する」ことになりそうだということから、現状では教室で給食同様の対応をしようということにしています。

今日の3年生の図工授業から指導を再開しました。
机の間を開けて、換気にも配慮し、子供たちの心掛けも指導した上での授業となっています。(写真1参照)
図工室の机とちがって、手狭な机ということで、水彩絵の具の道具の置き方も、図で分かりやすいように説明しました。(写真2参照)
子供たちの作業の様子はこうなります。図工教諭の指導に、とても素直に応じていることが分かります。(写真3参照)
どうしても空間的制限がありますので、少しでも広い机で作品作業をしたくなったら工夫します。(写真4参照)


写真1 机間を開ける


写真2 道具の置き方を指導する


写真3 実際に道具を置くと、こうなりました


写真4 作業で道具が置けない場合は、パレットを持つ工夫をする

全校朝会の話「いつも元気でじょうぶな子ども」(6月22日)

今日から全員が登校できるようになりました。
毎週月曜日には全校朝会をやっていますが、しばらくはこのような放送朝会にしていきます。

2月28日の6年生を送る会を最後に、学校が臨時休校になってしまい、それから3,4,5月の3か月間と、6月の3週間、合計3か月と3週間ぶりに全員が集まることができました。
あらためて、矢口小学校の目標を確かめておきます。
「よく考え、進んで学習する子ども」
「いつも元気で、じょうぶな子ども」
「こころ豊かで、やさしい子ども」
この「よ・い・こ」の目標です。見ないで言えますか。
そして、学期のはじめにはいつも、校長先生からその学期の合い言葉を伝えてきました。

この1学期の合い言葉は、「よいこ」のうちの「い」です。
「いつも元気で、じょうぶな子ども」
これを合い言葉にします。
この目標を達成するためには、先生に言われたり、指示されたりしたらやるのではなく、
(1)自分の頭で考えること
(2)自分の命は自分で守ること
これが大事です。このことを「自衛」といいます。都知事さんも、
「自粛から自衛の段階に入った。」
と言っていましたね。
最後にもう一度、確かめておきます。
1学期の合い言葉は、
「いつも元気で、じょうぶな子ども」
そのためには、
「自分で考え、自分の命は自分で守る」
という心がけです。

高学年の交換授業(6月18日)

今年度の学校経営計画の中に示していることのひとつです。
「学年内の交換授業を実施して 学習指導体制を工夫し学年指導体制の強化を図る。」
これは、近い将来、そうなっていくであろう高学年の「教科担任制」を見越して、指導体制を工夫したものです。
可能な範囲で、学年内で学級を超えた授業をして、学年の子どもたち全員のことを、より深く理解していきましょうという取組です。

現状では、6年生が3学級あり、教科ごとの分担をしやすいため、積極的に交換授業をしています。
今日も、そのような授業をしていました。
1組担任が総合的な学習の時間を指導し、2組担任は理科を指導、3組担任は社会を指導するという体制です。
教科によって、指導する先生が変わるので、子どもたちは新鮮な感覚で学習できているようです。
そして何よりも、担任一人の目ではなく、三人の別視点からの目で、子どもたちを見ていけるため、これまでになかった発見が担任にもあるようです。
学校経営計画にもう一つ示してある、
「全職員で全児童を指導する意識を徹底する。」
ということの実現に向けた姿でもあります。

何をやっても楽しい1年生(6月15日)

週明け月曜日。
1年生も学校に慣れてきたようで、登校時の挨拶の声も出るようになってきました。
今日の1年2組の算数の授業は、担任の助言も受けながら、学級支援に入っている算数少人数の教員が行いました。
これまでは、いつも教室にいるお兄さんのような存在だったのですが、今日は授業をしてくれる先生です。
いつもと違う先生の授業を受ける1年生。それでもみんな楽しそうに手をあげて、自席で発言していました。
1年生は今週、学校のどこに何があるのかを知るために、校長室にもご訪問に来る予定です。

さて今日は、2枚目の写真のように、矢口水族園のスイレンの花が咲きました。
スイレンというのは、泥の中から茎をのばして、見事な花を咲かせます。
それを人生にたとえて、乱れた社会(泥)の中で努力するからこそ、力強く美しい人格が育まれるとも言われますね。
そんな矢口魂にも似た花が咲いたことは喜ばしいことです。

睡蓮や希望開けり矢口園


1年生算数学習


スイレンの花

給食について(6月12日)


1年生の給食

分散登校も2週間がたちました。
昨日、東京アラート解除、レベル3への移行と、新型コロナウイルス感染防止への東京都の対応も変化しました。
都内小学校も、この東京都の判断に合わせて動いています。
本校は大田区が設置した小学校ですから、大田区教育委員会と歩調を合わせての学校運営となります。

さて、1年生にとっては、小学校生活初の給食から3日目となりました。
本当ならば、グループになって楽しくお話ししながら食事をしたいところですが、現在は全員前向きで、お行儀よく、静かに食事をしています。
校長が教室に見に入っても、過剰な反応をする子はいません。
もくもくと食べています。
学校教育目標の通り、みんなとても「よいこ」ですね!
「よ・い・こ」の中でも、この1学期は「いつも元気でじょうぶな子ども」が最重要目標です。

ところで、午前・午後の二分割給食を準備するために、栄養士や給食室調理員をはじめ教員、職員は、2倍の苦労をしながら調理・搬送・配膳・片付けをしております。
時間がないため、子どもの給食当番もやらせていません。
学年ごとに廊下で、すべてを教員や調理員が配膳しています。
午前の給食を片付けたと同時に、子ども達を下校させ、続いて午後の給食の準備を始める。
このような状況で、みんな頑張ってくれています。
そのため、給食献立もすばやく配膳しやすいものにせざるを得ません。
分散登校が続く来週までは、特別対応の献立となっておりますこと、ご理解いただけると幸いです。

カモ来たる!!!(6月10日)

鴨来たる 鳥類園化 夏田んぼ

6月10日(水曜)午後、5年生が校庭で学習をしている時、担任のT先生の喜ぶ声が校長室に聞こえてきました。
「田んぼにカモが来ている!!!」
お~!今年も来ましたか!ということで、私自身も歓迎のお出迎えをいたしました。
田んぼに見に行くと、2羽のカモが水中にいる稲の害虫を、パクパク食べておりました。
矢口水田は有機農法ですね。
ハト同様にカモも、かなり近づいても逃げないです。
昨年はしばらく住んでいましたが、今年はどのくらい居候するでしょうか?

カモ

カモ

「エコチル東京版5月号」の表紙に本校6年生の絵が選ばれました(6月10日)

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。「エコチル東京版5月号」の表紙イラスト

学校に集まる生き物(6月9日)

分散登校二分割の2日目。
子ども達はとても落ち着いて学習をしています。
各クラスが半数しかいないこともあり、学校は静かです。
いよいよ明日から給食が始まります。

今日は、子供たちの登校の安全を見守ってくださっている「スマイルネット」の方々と、矢口小学校の自然について話す機会がありました。
現在の「田んぼ」がある場所には、以前はPTAや地域の力で1959年(昭和34年)に建設したプールがあり、これを50年間使っていたということ。
そして、毎年のプール開きは、地域をあげてプールを作ってくださったことに感謝する意味もあり、地域の方々をお呼びして、盛大に行っていたことを教えていただきました。

また、そのプール跡地に、第28代校長の八木佳子先生が、主に田園調布ロータリークラブと連携しながら水田を作られ、今の矢口小学校の大きな伝統活動となっています。
学区外から通っている児童の保護者の方には、自然探求活動を学校の中で体験することができるこの環境を求めて、本校を選んでいらっしゃることも少なくないということもお聞きしました。
そうしたご期待に応えるためにも、ますます田んぼ学習を深めていかなくてはならないと感じました。

さて、この水田に集まってくる生き物はたくさんいまして、昨日はハクセキレイが水浴びに来ました。
昨年は、写真のカモがしばらく住んでいました。
シオカラトンボ、アゲハチョウ、モンシロチョウもたくさん飛んでいます。
水中には、アメンボ、マツモムシ、タニシの姿が見られます。
ネコは8匹以上います。

次はどんな生き物が集まってくるのか楽しみです。
こういう環境の中で、子ども達は学校生活を送っています。


ハクセキレイ


カモ

調べ学習の伝統(6月8日)

本校は長年、「矢口文化フェスタ」という高校の文化祭形式の学習発表会を続けてきました。
しかし、学習指導要領が新しくなり、外国語の学習が高学年で2時間に増えるなど、平成10年代にあった「ゆとり教育」の時代の時間割に余裕をもたせた学習計画を立てにくくなりました。
それを見越して、本校の取組内容を平成30年度ころから変えてきている経緯があります。
それでも、本校の伝統的な学習活動は、持続可能な発展という視点で考えれば、継承していく必要のあるものが多くあります。
その大きなひとつが5年生の「田んぼ学習」と言えます。

また、全校どの学級でも取り組み、学年系統を見通しながら、6年間かけて着実に積み上げ、育てたい力があります。
それは「調べる力」です。
今回の写真画像は、本校の階段に、昨年度の6年生(現中1生)が卒業生活のひとつとして残してくれたものです。
こうした階段への学習表示物は、割と多くの学校で取り組まれています。
それでも、すべての階段に調べ学習のまとめ制作物が表示されている学校になると、割合が低くなります。
ただ歩いているだけだと、何か貼ってある程度の情報しか頭に入ってきませんが、意識して、ひとつひとつをゆっくり見ていくと、その情報量に驚かされます。
階段にも「調べて学ぶ矢口」の伝統が続いていますので、学校にお寄りの際には、階段をゆっくり上がってみてください。
また、校内の教室表示版もまた、昨年度の6年生が卒業制作として残してくれたものなので、どうぞご鑑賞ください。

階段1

階段2

階段3

階段4

通学路(ピンク2コース)の安全のために(6月5日)

今週、分散登校を始めて1週間たちました。
時間差の登下校となり、道路上での安全が心配されましたので、下校は通学路ごとの集団下校としました。
それぞれに教員が引率していきましたが、毎日送っていくことで、通学路上の安全課題を発見することができました。
ピンク2コースは、学校の角の横断歩道を渡って多摩川方面に進む、一方通行の道路です。
多摩川に向かって右側には歩道の縁石が続いていますので、安心感があります。
ところが、途中で左側の道に渡って帰宅しなくてはならない児童がおり、横断歩道もない場所で車道を横切らないと帰ることができないということが分かりました。
すぐに現場を確認しに行くと、学校前から矢口消防署前の通りまで、縦の横断歩道はあるのですが、横の横断歩道がひとつもない。(写真1参照)
矢口消防署前の通りを過ぎると、たくさんの横断歩道があります。(写真2参照)

私が「新しい横断歩道を2本引くことができれば、通学路の安全面がすごく高まるんだけどなぁ・・・」とつぶやくと、さっそく副校長が行動開始。
昨日(6月4日)に、池上警察署に「横断歩道を引いてもらえませんか」と電話相談をしたところ、今日の午前中、現地確認をするため、池上警察署と大田区道路課の方々が来てくれました。(早い!!!ありがたい!)
新たに横断歩道を引くとなると、横断歩道標識や縁石を下げる工事などもしなくてはなりませんので、ただちに引いてくれるわけではありません。
私も副校長も、他区の小学校で横断歩道を引いてもらうための交渉を経験していて、そう簡単なことではないと認識していました。
しかし、大田区の警察署や区役所の方々が、学校からの要望を受けて、こんなに早く動いてくださったことに、とても驚き、感謝の思いを深めました。


写真1 学校前からず~っと横に渡る横断歩道がない


写真2 この信号から先は横断歩道がたくさんある

ハトの行水・・・自然に目を向けましょう (心が動いたら俳句をひねると言葉感覚が急成長します!)


田んぼでハトが!!!


とても気持ち良さそうに行水

分散登校4日目。今日は1,2,5年生の子供たちが楽しそうに学校に来ました。
3グループ目の子供たちが下校して、学校全体が静かになると、矢口の田んぼにハトが舞い降りました。
そして、けっこう近くで見ている私にかまわず、パシャパシャと音をたてながら、気持ちよさそうに行水をしていました。(写真参照)
私自身、これほど間近にハトの行水を見たのは初めてだったため、じっと見入ってしまいました。
田んぼというのは、人間の食に役立つだけでなく、たくさんの生き物のオアシスになるのですね。

さて、「鳩」という言葉を使った俳句も本当にたくさんあります。
十句ほど紹介します。

【鳩を使った俳句】
くくくくと鳩初声をこぼしけり (徳永山冬子)
鳩の恋烏の恋や春の雨 (小林一茶)
春風や米屋が前の鳩十羽 (野村喜舟)
四方より花吹き入れて鳩の海 (松尾芭蕉)
大空へ鳩らんまんと風車 (川端茅舎)
春雨やお堂の中は鳩だらけ (正岡子規)
鳩鳴いて烟の如き春に入る (夏目漱石)
ネクタイは鳩の空色七五三 (後藤夜半)
チユーリツプ星を迎へに鳩が飛び (橋本鶏二)
水浴びの鳩や二日の弥陀の前 (服部鹿頭矢)

日本語というのは不思議なもので、鳩ひとつとっても、無限にイメージを広げていくことができる言語文化だと感じます。
たくさんの言葉のイメージをもっていれば、確実に思考力向上につながります。
辞書を片手に、言葉を選びながら、俳句を詠む練習を重ねていけば、高い学力が身に付きます。

臨時休校中の課題である校長室企画の「親子で考える矢口俳句コンクール」の作品も続々と提出されてきました。
まだ、しめ切っていませんから、ご安心ください。
提出してくれた子には、もれなく「シール引換券」をお渡しします。
校長室で、シールと引き換えられます。
なかには、最近、大人気の「〇〇の刃」のキャラクターシールもあります!

今週の三分割登校の目的(6月3日)

校庭遊び

列並び 新入生の ひと言め
 「大切なんだよ ソーシャルディスタンス」 【短歌】

学校再開3日目となりました。大田区小中学校一斉に、今週は午前中の三分割登校となっており、まだまだ保護者の皆さんには、大きな御協力と御負担をしていただいております。
午後の校庭開放では、教員も一緒になって、サッカーを楽しむ様子も見られ、少しは小学校らしくなってきたのかなぁと校長室の窓から見ています。

今週の三分割登校。東京都では、ステップ0からステップ3までの休業緩和モデルが示されていますが、現時点で学校はステップ1の段階といえます。
大田区の小中学校としては、今週の最大の目的は、3か月間も学校に来ることができなかった子どもたちの心身の状況を丁寧に見取ることです。
そのため、10人ずつの小集団分割になっています。
また、学年を越えて、複数の教員の目で、子どもたちのことを見るように体制を作っています。
子どもたちの中には、人知れず心の奥に恐怖感を感じていたり、生活リズムを学校への登校リズムに戻すことが大変だったりする子が、きっといるでしょう。
保護者の皆さまは、どうぞ担任教師を頼りにしていただき、「先生に甘えてもいいんだよ。」「何でも相談できるよ。」と我が子にお声かけいただければと思います。
教師という職業柄、子どもたちに頼りにされることほど、実は教師の心の支えにもなるものです。

昨日、東京アラートが発令されました。
再びの臨時休校には決してならないように、力を合わせて感染防止に努めていきましょう。

たくさんの方々に見守られての1年生の登下校(6月2日)

温かき あいさつアーチ 新入生

臨時休校がやっと明けました。
昨日(6月1日)は、2,5,6年生が分散登校(三分割)し、元気な姿を見せてくれました。
そして今日はピカピカの1年生の登校日です。
4月6日の入学式に、お父さん、お母さんといっしょに学校に来て以来、初めての登校ですし、教室に入るのも初めてですから、保護者の皆さまにも可能な限り送り迎えをお願いしました。
ご協力ありがとうございました。
さらには、今年度から本校の副校長に着任した中村副校長の判断で、池上警察署にも登下校の交通安全に協力依頼をさせてもらいました。
警察の皆さんは、ご多忙の中、最大限のご協力をしてくださいました。
写真のように、白バイ隊の警察官が、三分割の登校時刻に合わせて正門前の道路を見守ってくださいました。
加えて、防犯協会からも青パトを出していただき、白バイと共に交通整理をしてくださいました。
また、スマイルネットの皆さんも、正門前で子供たちに「おはようございます。入学おめでとう。」と声掛けしてくださいました。
1年生のみんなは、きっと安心して学校に来ることができたことでしょう。

この地域ネットワークこそ、矢口小学校の最大の強みです。
矢口小に通う子供たちの健全育成のために、矢口小に関わる大人の力をたくさん集めて、温かく見守っていきましょう。
1年生保護者の皆様方も、こうした地域ボランティア活動に積極的に参加していただけますよう、お願い申し上げます。


池上警察署の白バイ隊員


防災協会の青パト

親子で考える「矢口川柳」「矢口俳句」「矢口魂短歌」のコンクールを開催します・・・・・応募の締切日をいちおう、6月10日(水曜)とします。でも、あまりきびしくは締め切りません。

希望の象徴・矢口のお米つくり(5月18日)

休校も 矢口魂 灯は消えず
 子らと育てや 伸びゆく稲穂よ (矢口魂 短歌)

新型コロナウイルス感染防止のための臨時休校が長引き、とうとう3か月になってしまいます。
そんな中ですが、本日は田植えを行いました。
この田んぼは、第28代・八木佳子校長先生の時代に新しく作られたもので、今年度で10年目となると聞いています。

臨時休校の影響で、田植えをはじめ、様々な植物栽培を中止にしたという学校も少なくありません。
しかし、今や矢口小学校の伝統活動であり、特色ある教育活動の目玉であるこの「お米学習」については、その灯を消すことはできません。
この田んぼには、卒業生たちや地域の皆さんの思いも込められています。
矢口の田んぼまで、活動停止になってしまったら、まるで学校がコロナに負けてしまったかのようなものだと私は思っています。

これから秋に向けて、この田んぼの稲はスクスクと育っていきます。
たくさんの生き物も集まってきます。
美しい色の糸トンボもたくさんいます。
東京田園調布緑ロータリークラブの会長である杉浦様のお話では、大田区内には、もう矢口小学校にしか本格的な田んぼは無いということです。
そういうことから考えると、この田んぼは、地域の希望の象徴になりうる力をもっていると感じます。
育てていく担当学年の5年生には、「稲を大切に、強く育てて、町の皆さんに希望を届けよう!」という思いで、寄り添ってほしいと希望します。


田植え後の様子

矢口水族園でお魚を育てています (5月15日)


矢口水族園です


池の魚たちです

昨年度、校長の私が着任した時には、金魚2匹しかいなかった校庭の池でしたが、水の循環装置を掃除してメダカを入れたり、金魚を入れたりして、生きた池にしてきました。
今年度は、学校が始まったら、子どもたちが親しめるようにと考え、「矢口水族園」という名札をつけて、池にいる魚の写真に名前を入れた紹介札も設置しました。
さらに、錦鯉を3匹、ヒレナガ鯉を2匹、育て始めました。
人に慣れるように、パンパンパンと手をたたいた後で、エサをあげてきました。
今では、池で手をたたくと、魚たちがいっせいに集まってくるようにまで、育ってくれました。
学校が始まったら、ぜひ「矢口水族園」でお魚観察をしてほしいと思います。

江東区俳句講師の先生方より俳句動画をご提供いただきました(5月10日)


俳句学習動画「俳句ごろごろ」

江東区は松尾芭蕉が「深川芭蕉庵」で過ごしたゆかりある地域です。
現在も深川には「芭蕉記念館」という展示施設があり、俳句に親しむ教育が盛んに行われています。
今回、江東区の俳句講師の先生方が作成した「俳句ごろごろ」という学習動画を、ぜひ学校で活用してほしいということで、区は違いますが本校にも提供していただけました。
親子俳句コンクールの参考にできる内容です。
どうぞご活用ください。

校長室から出した課題の賞品をどんどんそろえています(5月7日)

校長室から課題として出しました「川柳・俳句・短歌コンクール」や「自主学習・矢口小学校の歴史まとめ」の賞品として、シールをどんどんそろえています。
なかには今、大人気なキャラクターのシールもあります。
シール以外にも、いろいろと考えています。
5月いっぱい学校がお休みになってしまいましたが、学びを止めずにがんばりましょう。


賞品シールですよ

俳句指導「ことばの花びら」(担任時代の教育実践)(4月10日)


ことばの花びら 思考マップ

2010年12月に、子どもたちがより良い俳句を作れるようにするために、言葉感覚を広げておく取り組みをしてみました。
題して「言葉の花びら」という授業です。
ほとんどの小学生は、俳句作りに慣れていない初心者の頃には、このようなものを作ります。

運動会 全力で走った 疲れたな
さざんかは 赤い花びら きれいだな
みんなでね ドッヂボールだ 楽しいな
クリスマス DSもらった うれしいな

こういう俳句は個性が感じられないと私は思っています。最後の五音に個性がない。
「疲れたな」とか「きれいだな」という言葉が抽象的すぎるわけです。抽象度が高いと実感が伝わりにくくなります。

そこで、言葉に対してそれほどこだわりのない初心者の子どもたちに対して、言葉感覚を広げると表現豊かになることを実感させる必要があります。
この指導で有効活用できるのが「マインドマップ」です。
某区の俳句指導を一身に受けて進めているK先生からも、2010年12月1日に行った5年生の研究授業「美しい言葉を使う5年生プロジェクト」へのご指導の中で、
「マインドマップは注目すべきツールである。このツールは俳句の指導にも大いに役立てることができるだろう。」
と太鼓判を押していただきました。

そこで、導入段階に使ってみました。
「楽しいな」「うれしいな」「おもしろい」という言葉ではなくて、この言葉からもっとイメージを広げてみようということをなげかけ、意見交流。画像のようにどんどんイメージが広がる授業となりました。
例えば、「うれしいな」という言葉から広げたイメージには、「ラッキー」「ハッピー」「ランラン」「赤い顔」「Vサイン」という、いかにも俳句で使えそうなものが出てきました。
これを使うだけでも、ずいぶん違う俳句になります。
例えば、プレゼントをもらった時の喜びを「うれしいな」ではなくて、「ハッピー」を使えばこんなふうになります。

朝起きて ハッピー気分の クリスマス

もし「うれしいな」を最後の五音に使ったら、たぶん「クリスマス プレゼントもらい うれしいな」なんて俳句になるでしょう。
どう考えても「朝起きて ハッピー気分の クリスマス」の方が味がある。こうした言葉感覚をどんどん拡大していくために、マインドマップを活用することが力となります。

俳句で子どもたちを鍛えれば、必ず言葉に敏感な子どもに育つことでしょう。
豊かな言語感覚は豊かな人間関係を築いていける力となります。
豊かな人間関係を築く力はすなわち「生きる力」となります。
学習指導要領で強調されている「生きる力」にグイグイ迫っていく授業をすることができる可能性が「俳句+マインドマップ」というコラボレーションにあります。

この記事が、「親子俳句」のヒントのひとつになるようにと願い、紹介しました。

「言葉を知らずに大人になったら、どんな大人になるか?(担任時代の教育実践)」(4月9日)

今から10年前の2010年、言葉へのこだわりをもってほしかった私は、担任していた6年生の子どもたちに、こんなことを考えさせました。
「たくさんの言葉を知らずに大人になったら、どんな大人になるか?」
思考するためのツールを徹底的に訓練していた6年生でしたから、たった2分の間に、すごい勢いで考えをまとめていきました。
その後、発言を促し、出てきた意見をまとめたものが次のものです。

・言葉によって人間関係が成り立っていくので、人間関係を作ることが難しくなる。
・人との関係を切ってしまうことにもある。
・みんなの話についていけなくなる。
・言葉を知らないと誤解を受けやすくなり、いじめられることにもつながる。
・自分の気持ちを言葉で表現できずにイライラする。
・言葉を知らないと「会話力」「伝達力」「文章力」「コミュニケーション能力」「説得力」などの能力が無くなる。
・いろんな能力が足りないと、仕事も任せてもらえなくなる。
・自分をアピールする能力も無いから会社にも入れない。
・働けないから親のスネをかじるしかなくなる。
・伝える力が足りないと、友達も少なくなる。
・自分の感情を伝えることもできないから困る。
・言葉を知らないとだまされることが多くなる。
・「えー」とか「あー」とか余計なことを言ってしまう。
・人の言っていることも理解できなくなるだろう。
・いろいろなあいさつの仕方も分からないだろうから、信用されなくなる。
・場にふさわしいあいさつができなければ、嫌がられるだろう。
・「タメ語」でしか話せなくて、バカだと思われる。

たった2分間でここまで思考が広がり、指導していた私が驚きました。

授業の最後に、子どもたちの発言をまとめながら、私からは次のような話をしました。

「言葉を知らないとね、自分の不満とか不安、やりたいことや伝えたいことが正確に表現できなくて、ストレスがたまるんだよ。
みんなの発言でも出てきたよね。ストレスがたまってたまって、キレやすい大人になるんだな。
よくね、テレビの成人式でキレている大人を見るでしょ。言葉をたくさん知っている人は、ああいうキレ方をしないんだよ。キレる前にしゃべることができるからね。
赤ちゃんが同じだね。赤ちゃんは年がら年中キレているでしょ。 (子どもたち???分からないという表情・・・・・)
赤ちゃんは自分の感じていることを言葉にできないから、『腹へった~!』って伝えるために、『ビエ~ッ!!!』って泣くんでしょ。あれはどう考えてもキレているでしょ。
すごいぞ赤ちゃんは。夜中だろうが昼間だろうが、いや~な感じがしたら、すぐに『オギャー!!!』ってキレるんだ。
赤ちゃんがさ、夜中に『あの~、お腹がすいたからミルクをいただけませんか?』って起きる?(子どもたち、場面を想像してニヤニヤする)
言葉が使えないから“泣く”という方法でキレるわけだよ。キレる大人は赤ちゃんと同じなんだな。」

この話で、たぶん全員が納得してくれたと思います。

「言葉にこだわる」

大事なことです。言葉にこだわる子どもを育てたい。
どうぞご家庭でも言葉にこだわってみてください。
これが令和2年度の本校教員の研究テーマでもあります。

矢口小の春の花(4月7日)

春1

春2

春3

春4

春5

春6

春7

春8

春9

春10

春11

春12

入学式の話(4月6日)

胡蝶蘭

一年生の皆さん、入学おめでとうございます。
ここにいる86人の皆さんは今日から、矢口小学校の一年生のお友達となりました。きっと、小学生になるのをワクワク、ドキドキしながら楽しみにしていたことでしょう。
矢口小学校の先生たちも、そして二年生から六年生までのお兄さんやお姉さんたちも、元気な一年生の皆さんが入学するのを楽しみに待っていましたよ。
矢口小学校の大切なお約束があります。それは「よ・い・こ」です。
よくかんがえる子
いつもげんきな子
こころやさしい子
この3つのことを、今日から毎日やってみましょう。

保護者の皆様、本日はお子様の御入学、おめでとうございます。
入学早々、臨時休校という前代未聞の状況になっておりますが、今人類は、国を超えて、お互いの命を守り合うという一点で団結すべき時を迎えています。
一日も早い、通常の学校生活に戻れるよう、何卒、ご理解、ご協力いただけますよう、お願い申し上げます。

それでは、一年生の皆さん、学校のお休みが明けたら、「よいこのお約束」をすぐできるように、おうちで練習しておいてください。
これで、お祝いの挨拶とさせていただきます。

始業式の話(4月6日)

ネモフィラ

令和2年度がはじまりましたが、残念ですが、ゴールデンウイーク最後の5月6日までは臨時休校になりました。
このようなことがいつまで続くか、先生たちにも分かりません。なによりも大事なのは、「自分の命も、まわりの人の命も守る」ということです。
そこで、1学期の合い言葉は、学校教育目標の「よいこ」の「い」にします。
「いつも元気でじょうぶな子ども」です。
どこにいる時も、「いつも元気でじょうぶな子ども」を忘れずに、まずは5月6日までは、安全に過ごしてください。
以上でお話を終わります。

「いつも元気でじょうぶな子ども」(学校教育目標) を徹底的に実践をする1学期

新型コロナウイルス感染症防止のための臨時休校が継続され、5月6日(水曜)までは学校がお休みになりました。
この1学期は、本校の教育目標である「いつも元気でじょうぶな子ども」を、体にしみ込ませるくらいの気持ちで、徹底実践をしていきたいと思います。

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