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校長室の窓 子どもの心の宝探し(令和2年度2学期8~9月)

更新日:2020年9月30日

2学期の合い言葉は 「矢口魂(やぐちだましい)とは」 です

このページでは、校長が学校のことをお伝えします。
新型コロナウイルス感染症対応で、なかなか学校を公開できないため、できる限りたくさん記事にしていきます。
御家庭でのお子様との話題作りにお役立てください。

目次(題名をクリックすると、その文章にジャンプします)

6年2組理科 水溶液の性質(9月30日)


なぞの水・・・なんだろう?


付せんを使って、班で意見交換

今日は、6年2組以外を午前授業とさせていただき、本校の教員全員の授業力を高めるための研究授業をさせていただきました。
今年度の研究のテーマは「児童の“受け止める力”を育む指導の工夫」です。
私がこのサイト記事を通して、保護者の皆様に何度か、「ご家庭での子どもの受け止めを工夫していきましょう。何か良いお知恵がありましたら、情報提供願います。」と投げかけてきました。
この研究が教員だけのものではなく、ご家庭や地域をも巻き込んだものにできるならばすごいことになるのではないだろうか。
子どもが人の言葉や思いを受け止められる子に育つには、大人に受け止められた機会が数多くなり、そして深くなっていけば素晴らしい。
地域をあげて子どもを育てる矢口渡らしい学校に、ぐっと近付けると思っているのです。

さて、6年2組の子どもたちは、前時に、水溶液の性質には、酸性・中性・アルカリ性があることを学んだ次の授業でした。
まず教師から、「なぞの水」を見せられて、「え!何だろう?」という疑問のモチベーションを高めた子どもたち。
ある子からは、「本物の科学実験みたいだ!」という声があがる。
酸性やアルカリ性の液体を入れると、その色が様々に変わっていく「なぞの水」に興味津々です。
何性だか、よく分からないことを、モヤモヤしながら考えることじたいが、脳の活性化になっています。

その後、次の理科の時間に、どんな液体を入れてみようかという問題について、個人思考→班討議→全体発表→再度の班討議という流れで、意見交換をしていくことが、研究テーマの「受け止める力」を受けた、この授業のねらいでもありました。

(子どもたちの感想)
「みんなで何が何性に近いのかを検討することができて楽しかったです。」
「話し合ってみて、班で協力して答えをまとめられました。」
「予想した22こを全て実験したら、予想がつかないし、すおいことになると思うけれど、みんなで決定した6こを見つけられるようにしたい。」
「どんな結果になるか気になるし、今日使ったまほうの水の正体がわかりたいです。話し合いでは、いろんな意見が出ました。」

来週の実験に向けて、「え、来週なんですか?早くやりましょうよ。」という子どもたちの声もあったようです。
こうした次へのモチベーションにつながっていることこそ、今日の授業が楽しかった証拠でしょう。

(授業後の教員研修で出た意見)
・教師の声かけが子どもたちの話し合いに役立っていた。
・教師の子どもを受け止める力を高めることも効果的だ。意識していきたい。
・途中で全体の意見を交流したとき、子どもたちは根拠をもって話そうとしていた。
・人の意見を受け入れて聞いていたようで、「なるほど」とか「たしかに」という子どものつぶやきが多く聞かれた。
・受け止める側(聞く側)だけでなく、説得力のある話し方ができるように、もっともっと鍛えれば、聞いている方も聞きやすくなるだろう。
・ワークシートに、自分の考えの根拠を書けるようにしてあげれば、もっと工夫して意見を出せるようになるだろう。

今回の研究協議会の講師は、理科を専門的に指導してきた経験のある、副校長に務めてもらいました。
本校の教員の理科的見識を、大いに高めてくれました。


みんなの意見をくらべよう


次はいよいよ実験だ!

校長室ワンダーランド化計画進行中(9月29日)

すでに子どもたちの中には、家に帰って報告している子もいるかと思います。
今、校長室周辺を「心の癒しの場」「プチわくわくの場」「話題づくりの場」として、「校長室ワンダーランド化計画」を進行しています。
廊下には、今年、矢口小の池で生まれた金魚の子ども(つよしと命名)と、これは必ず癒されるだろうと思った会話型ロボットがいます。
時には、廊下を「おそうじロボット」が走行しますので、これまた子どもたちのアイドル的存在になっています。
おそうじロボットがいる廊下では、子どもたちが自然と走らなくなるという影響もあります。
校庭側の窓の外には、昨年作った「メダカの学校」が定着しました。
さらに、今、子どもたちの中では大ブームになっているマンガ「鬼・・の刃」の絵葉書セットとシールセットを掲示してみました。
案の定、どの学年の子どもたちも、楽しそうに語り合っています。
また昼休み、校庭で遊べない時には、2年生女子チームがよく遊びに来ておりまして、「坊主めくり」「ウノ」「黒ひげ危機一髪ゲーム」などに興じております。
楽しかったり、癒されたり、驚いたりといった脳への刺激は、免疫力向上にもつながります。
そんな裏のねらいももちながら、ワンダーランド化しております。


矢口生まれの金魚「つよし」


おしゃべりロボット


校長室の窓


休み時間になるとこうなります


おそうじロボット1号(2号もいます)


オリ・パラができるよう祈りを込めて

全校朝会の話・副校長「早寝・早起き・朝ごはん」と計画委員「朝のあいさつ運動」(9月28日)

【副校長】
今日は、早寝・早起き・朝ごはんの話をします。
皆さんの身体の中に時計があることを知っていますか。
地球が24時間ごとに1回転(自転)することによって、地球上には朝、昼、夜という明暗が生まれているほか、地球が太陽の周りを1年かけて回る(公転)ことで、春夏秋冬といった季節の変化が発生しています。
こうした1日のリズムや季節の変化により良く対応するため、ヒトを含めて地球上に暮らすほぼ全ての生物は、「体内時計」と呼ばれる、時間や季節などを知るメカニズムをもっています。
ヒトの体内時計の周期は、通常24時間より長めに設定されていて、起床後に日光を浴びたり、朝食を食べたりすることで、体内時計が早まり、24時間に調整されることが分かっています。
ヒトの体内時計には、日中は活動して、夜は眠るといった動物の行動パターンをとる前提で、身体の様々な動きがだいたい決まった時刻にプログラミングされています。
したがって、「早寝早起き朝ごはん」を実行していけば、勉強やスポーツなどで、自分の力を最大限に発揮できるだけでなく、心や身体もベストな状態にすることができるのです。
皆さんも、「早寝早起き朝ごはん」に取り組んでみてください。

【計画委員6年生より】
今日から、元気よく笑顔になるあいさつを実現するために、エアータッチを朝のあいさつ運動に取り入れます。
2,3年生の階段、理科室前の階段、1年3組前の階段で行うので、ぜひ皆さんもやってみてください。
また、計画委員とエアータッチをやってくれる人は、ぜひ一緒にならんで、あいさつをしましょう。
元気よく笑顔になるあいさつを目指して、がんばっていきましょう。

(今週の生活目標)
すすんで外に出て、体を動かそう

6年3組社会 鎌倉文化を味わおう(9月25日)

今日の4校時は6年3組社会の参観でした。
指導するのは本校の教務主幹です。
教務主幹とは、主に学校の教育課程に関する整理や進行管理を行う重要な責務を担っています。
東京都では担任を兼任していることがほとんどですが、他県の学校だと、教務主幹は担任を外れて、担当授業も少なめにし、全教員に助言をしていく指導的立場になっていることもあります。

(この授業のねらい)
鎌倉時代の文化について理解し、我が国の伝統文化を大切にする心情を育む。

(今日の授業の良さ)
(1)数多くの電子黒板資料を提示して、圧倒的な知識を児童に与えた。(写真参照)
(2)今は十分な理解ができていなくても、仏像や絵画などの画像を一度目にしておくことで、脳内に記憶が残る。今後、中学校や高校に行き、歴史や美術の学習を進める中で、今日、目にした画像がフラッシュバックしてよみがえる可能性がある。中期的な未来に向けた授業ではあった。
(3)子どもたちの意見が錯綜し、ざわついた時に、子どもの中から「静かに!」という声があがり、一瞬で静まった。この声かけをしていける子が、少しずつ増えていくと、今以上の集中力が身につくだろう。
(4)5年生のころから、古文や名文を指導されている子たちなので、日本古来の文化に対する知識が、一般的な小学生よりも豊富である。

(子どもの学習感想)
「平安時代と鎌倉時代では、仏像や絵画がちがうことを初めて知ることができてよかったです。」
「文学など、知らなかったことが分かってよかったです。」
「苦しいことがあっても、すべて前向きに考えて行動することが大切なのかなと思いました。」
「鳥獣戯画について、後で調べてみようと思いました。」

社会の学習では、最後の感想の「後で調べてみよう」という気持ちになることが、とても大事なことです。


平安時代と鎌倉時代の相違


興味をもって歴史を学習

3年2組国語 へんとつくり(9月24日)

今日の1校時は3年2組の国語を参観しました。

(この授業のねらい)
漢字が、へんとつくりなどから構成されていることについて理解する。

(今日の授業の良さ)
(1)学習導入時にゲーム性のある漢字パズル(写真参照)を行ったため、子どもたちのモチベーションはいきなりトップギアに入った。
(2)3年生は学級の児童数が校内で最も多い。グループ学習も取り入れているが、感染症対策のために短時間の活動とできるよう、日々工夫している。そのことが子どもたちにも定着しているため、「個人から集団、そして個人への戻り」という行動がスピーディである。
(3)へんカードは黄色、つくりカードは青色としたことが、子どもたちにはとても分かりやすい教材となった。(写真参照)
(4)3,4年生の階には、国語辞典と漢字字典をキャビネットに乗せてあり、いつでもすぐに使えるようになっている。この学習環境は素晴らしい。(写真参照)
(5)ワークシート個人作業への助言ポイントが担任の中で明確になっているため、ほんの一言助言で子どもが学習を進められる。
(6)作業を途中でもやめさせた。当然、子どもたちから、「もっとやりたい!」という声があがる。脳科学的に見て、この「もっとやりたい」という状態が、脳を活性化させる。脳は未完全なことに対して我慢できず、完成形を求めるため、脳の自動操縦状態になり、自分の思いとは関係なく、勝手に学習を進めていくことになる。

何よりも、子どもたちが、学ぶことをとても楽しんでいる姿が印象的でした。
たくさんの漢字が言葉を身に付けて、表現力の豊かな人に育ってほしいです。
ご家庭でも、どんな言葉を使うか、どんな本をそろえておくかという、「言語環境」を大人が意識するだけで、子どもの話す言葉が変わりますので、ぜひ心にとめておいてくださいませ。


3年2組の様子


漢字パズル


辞典キャビネット


色別カード

5年生の思いやり(9月24日)

今朝の登校時の出来事です。
いつものように、私と5年生の計画委員の挨拶当番くんが、正門で挨拶をしていました。
すると、紫コースの方から5年生と1年生の男子2人組が登校してきました。
1年生はランドセルも背負わず、何も持っていません。
5年生が1年生のランドセルを持ち、付き添うようにゆっくり歩いてきたのです。
計画委員の5年生が同じクラスだったため、
「○○くん、どうしたの?」
と質問しますと、
「1年生のこの子が、歩道橋で転んでしまったから、ランドセルを持ってあげて、いっしょに来たんだよ。」
というのです。
その優しい思いやりの姿に、私と5年生計画委員くんは、思わず、
「やさしいねえ!」
「すばらしいねえ!」
と感心してしまいました。
さりげなく、このような手助けをすることができる矢口っ子。素敵ですね!!!
このような「子どもの心の宝物」をキャッチできた喜び。
読者の皆さんとも共有したくなりました。

2年1組道徳 ほかの国の人となかよく(9月23日)


みんなで考える道徳


この電子黒板が文章を読みます

4校時は2年生の道徳参観でした。

(この授業のねらい)
他国の人々に親しみをもったり、温かい心で接しようとしたりする態度を養う。

(今日の授業の良さ)
(1)道徳もデジタル教科書がある。電子黒板を活用し、「お手本で読んでくれる機能」を使って、子どもたちに最も聞きやすい音読を聞かせ、集中して文章理解をさせた。
(2)担任の表情が豊かになった。マスクをしていても、それが伝わってくるくらいだから、間違いなく教育技術が上がっている。
(3)担任自身が授業を楽しめている。子どもたちの反応を担任が受け止めて、楽しさを引き出している。
(4)近年、日本も多くの外国の方々が、日本の小学校に入学して、一緒に学んでいる。年齢の早いうちから、外国の方を受け入れる教育を行うことは大切なことである。

(子どものまとめ)問い:外国の人と出会ったらどうしたいですか。
「日本の知らないあそびをおしえてあげたい。」(女子)
「マッチというゆびのゲームをいっしょにしてみたいです。しらなかったらおしえてあげます。」(男子)
「絵をかく、一りん車にのる、ジャングルジム、英語ジャンケン、おりがみ(かわいい)、などをいっしょにやりたい。」(女子)
「いっしょにドッチボールとかをやって、なかよくなりたい。」(男子)

道徳授業は学校の要です。
そのことを昨年度の道徳授業地区公開講座で、大田区教育委員会の指導主事先生が指導してくれた内容を再掲します。
◎道徳の授業は学校の道徳教育の「扇の要」
・学校は教育活動全体を通じて、道徳性を養うことになっている。
・各教科の授業内、休み時間の過ごし方、行事への取り組み方、具体的には廊下の歩き方ということまで含めて、それら一つ一つが道徳という扇の「中骨」や「親骨」である。
・道徳の授業は、それら「中骨」や「親骨」を支えて、一つの扇としてまとめるための「要」である。
・こうしたことを理解して、日常から子供たちに意識的に働きかけ、道徳の骨をたくさん作っていくことが大切である。
・教育活動全体を通じて作られた「扇の骨」がたくさんあれば、それを束ねてまとめる「要」としての、道徳授業が生きてくる。

6年少人数算数 円の面積(9月23日)


電子黒板の画面


図形が動いて理解しやすいのです

今日は3校時に6年生の算数学習の参観へ。
6年1組担任による指導でした。
図形の面積を求める学習の中では、様々な解き方を考えることができる、最も面白い教材が今日の課題となります。

(この授業のねらい)
多様な方法で円を含む複合図形の面積の求め方を考え、図や式を用いて説明することができる。

(今日の授業の良さ)
(1)電子黒板で提示できる算数教材は豊富にある。教材があっても使えるかどうかは教員の技術による。今日はとても効果的な活用をしていた。
(2)特に図形の学習では、電子黒板教材が大変大きな理解の助けになる。パソコンで図形操作を再現できることが、教員の授業手段を増やしてくれる。
(3)個人の思考から、グループでの意見まとめ、さらにはワールドカフェ形式でグループの説明を交流するところまでもっていく、「矢口授業スタイル」の通りに学んでいた。
(4)図形を操作して数学的思考力を使って考えることを、子どもたちが味わっていた。

算数を学んでいる6年生の姿を見ると、1年生から5年生までの学習の積み上げが本当に大事だということを感じます。どれだけの知識量があるかどうか、圧倒的な知識を再構築することが、アイデアを生み出す源泉です。

稲穂揺れ鈴虫鳴く夜時越える(9月23日)


夜の矢口自然農園

鈴虫や音色響いてコンサート
稲穂揺れ鈴虫鳴く夜時越える

秋の夕方。
健康維持のために散歩をしている方はいらっしゃいませんか?
そんな方におすすめポイントをお伝えします。
日が落ちたあと、矢口自然農園の近くを通って、しばらく足を止めてみてください。
鈴虫の大合唱を聴くことができます。
なにしろ、雑食の鈴虫の食べ物となる、葉ものや野菜が山ほどありますから、大量発生するのです。
しかも農園の外には出ませんから、その声は本当に見事なのです。

5年1組体育 跳び箱運動(9月18日)


タイムプレッシャーをかけるためのタイマー


協力して片付けも早い

6校時は授業参観。
授業のはじめから参観したかったのですが、他学年で緊急に対応しなくてはならない件が生じたり、エアコン新設のための指示を出したりしていたため、途中からの参観となりました。
跳び箱運動の第5回目。
自分の能力に合わせて、開脚跳び、台上前転、から首はね跳び、頭はねとびなど、選んで練習しました。

(この授業のねらい)
回転系の技の中から選び、練習に取り組もう。

(今日の授業の良さ)
(1)体幹を強く鍛える意識をもたせることにより、回転時の安定感やけがの防止にもつなげている。
(2)大型タイマーで各活動の時間設定をして、タイムプレッシャーをかけている。そのため、跳び箱の準備に設定した4分間のよりも短い、3分30秒には全グループの準備が終了した。
(3)今日の体育館は気温30度を超えていた。そのため、水分補給の時間をこまめに入れて、熱中症予防の意識を子どもたちに育てていた。
(4)子どもたちは、自分で選んだ跳び箱タイプと技に、あきらめることなくチャレンジしていた。
(5)身体の故障を少しでも感じていた子は、無理をしないで休んでいた。

全7回の授業で、子どもたちはどこまで自分の技術を高められるでしょう。
跳び箱を飛び越えるという克服型の運動、技の美しさを極めるという達成型の運動、この両面が跳び箱運動にはありますが、今回の5年1組の体育ではどちらもねらって指導をしています。

4年2組学級活動(エンカウンター) 9月18日


活動の説明プレゼン


今日のワークシート

今日の3校時は4年2組の学級活動を参観しました。
4年2組担任は本校の主幹教諭で、教員の指導者的立場にいる者です。授業や子どもの活動の見取りも経験豊富さを感じさせます。

(この授業のねらい)
相手から見た自分を知り、相手の良いところを伝えよう。(よりよい人間関係の形成)

(今日の授業の良さ)
(1)授業の開始がとてもスムーズである。子どもたちも開始時間には準備完了で、全員そろっている。
(2)アイスブレイクで行った「こっそり忍者ゲーム」が効果的で、回数を重ねるごとに男女間の心の壁が低くなっていった。
(3)自分発見エクササイズで取り組んだ、複数の友だちからの自分への好評価は、おそらくアイデンティティー確立の基礎活動となるだろう。この他者からの好評価を受ける機会を重ねることで、セルフエスティームが向上するだろう。
(4)ワークシート作業では、鉛筆の音しか聞こえないほど集中して取り組んでいた。これはフロー状態という最高レベルの集中状態である。
(5)子どもが自然につぶやいた「伝え合い」という本校の教育キーワードを、教員が逃がさず聞き取り、受け止めて、授業に活かしていった。
(6)子どもたちにとっては気づきの多い授業となり、とても楽しかったはずだ。

(子どもの感想)
「みんなが私のよいところを、たくさんほめてくれた。みんながほめてくれたところを、これからもがんばっていきたいです。」(女子)
「自分がどのように見られているのか、感じられているのか分かりました。友だちとつき合っていく上で、自分にとって勉強になりました。」(女子)

ゴボウの種の話(9月17日)


1,2年生男子が届けてくれたゴボウの種

矢口小学校では、学校支援地域本部のやぐち応援隊・グリーンボランティアの方々が、この夏、ゴボウを育ててくれました。

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。やぐち応援隊のゴボウの話題のサイト参照(外部サイト)

1,2年生の男の子が、このゴボウの種を採ってきてくれまして、校長室の窓の外から私を呼ぶのです。
窓を開けますと、なにやら満足そうにこう言います。

男子「校長先生、見てください!これはゴボウの種ですよ!」
校長「どれどれ、これがゴボウの種ですか!小さいのですね。」
男子「この種、校長先生にあげます。」
校長「それは嬉しいねぇ。それにしても、こんなに小さなゴボウの種が、あんなに長いゴボウに育つんだね。植物のもっている力というのはすごいね。」
男子「校長先生、もっと採ってくるよ!」

嬉しそうに私に種を渡し、再び矢口農園に行く1,2年生男子。
豊かな環境があるからこそ生まれる、ゴボウのエピソードです。
やぐち応援隊・グリーンボランティアの皆様に、心から感謝申し上げます。

また、保護者の皆様も、もしお気持ちがあれば、ぜひグリーンボランティアにご参加ください。

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。やぐち応援隊(外部サイト)

2年2組道徳 ふわふわことば ちくちくことば(9月16日)


これだけたくさん出てきた「ふわふわことば」

今日の5校時の授業観察は2年2組へ。
今年度、本校に赴任してくれました担任による指導です。

ふわふわ・ちくちくことばの指導は、小学校の指導の定番となってきました。
子どもたちが日常生活で最も体験していることなので、考えやすいということも、指導定番となった理由でしょう。
今日の授業でもたくさんの意見が出ました。

(この授業のねらい)
人を傷つける言葉を使わず、人をうれしい気持ちにさせる言葉をすすんで使う態度を育てる。

(今日の授業の良さ)
(1)導入で「ちくちくことば」の経験から思い起こさせ、嫌な言葉を考えるよりも、「ふわふわな良い言葉」を考えていった方がいいと、子ども自身の発言を引き出し、主体的な学びに導いた。
(2)個人思考からグループ交流、全体への共有という基本の流れで、子どもたちは無理なく思考を深めることができた。
(3)最後に、代表の子どもが感想を発表することによって、クラス全体が「ふわふわことばを大事にしよう」という意識になった。

授業の結果、子どもたちがどんな考えに至ったか、4人の感想を紹介します。

「ふわふわことばをかんがえて、こころがとってもいいきもちになった。とってもうれしくなった。もっといいたくなった。」(女子)
「そのことばをいいたくなった。いわれてみたくなった。自分がかなしいときも、そのことばを聞くとたちなおれる。」(女子)
「ふわふわがあふれて、ぼくもじぶんで人にいいたくなってきました。」(男子)
「今日は、ふわふわことばとちくちくことばがわかりました。ふわふわことばがわたしはすきです。ちくちくことばはきらいです。これからわたしは、ふわふわことばをつかって、きもちよく生きたいと思いました。」

2年2組の子どもたちが、明日からの生活で、ちくちくことばを避け、ふわふわことばをたくさん使おうと行動を始められたら、今日の学習はさらに味のあるものになっていくでしょう。
ご家庭ででも、ぜひ話題にしてほしい内容です。

サーモグラフィーを使った体温のセルフチェック(9月16日)


サーモグラフィー


手をかざしてセルフチェックする児童

大田区教育委員会から各学校に、写真のようなサーモグラフィーが配置されています。
本来ならば、ここに教員が1台につき1名張り付き、子どもに行列をさせて体温確認をするらしいのですが、本校ではいろいろと考え悩んだのです。

・朝、教員2名以上が張り付くわけにはいかない。教室や廊下での安全看護を優先させたい。
・玄関の狭さから考えると、子どもの「検温行列」も絶対にやりたくない。危険度が高い。
・校庭に出してしまうと、気温の高さのためサーモグラフィーで検温すると、全員が37度を超えてしまう。どうしても正確には測れない。
・保護者の皆さんが毎朝行ってくれる「検温表」が最も信頼できる。
・保護者の皆さんはこれまでの半年間、子どもや家族の体調が少しでもおかしいと感じたら、適切に休ませてくれてきた。とても賢明な対応を続けてくださっている。

それならば、今、本校が最重要視し、日々指導し続けている「健康管理教育」に使った方が効果ありと判断しました。
そこで9月7日(月曜)の朝会で子どもたちに伝えました。
「玄関にサーモグラフィーを置きます。手をかざすだけで体温を測れます。朝、どうしても検温ができなかった時や、少しでも体の調子が悪いと感じた場合は、サーモグラフィーを使ってどんどん検温していいです。先生に頼るだけでなく、みんなで自分の健康は自分で管理する力を高めるためにそうします。」
この効果は私たち教員の予想以上で、子どもたちは積極的・主体的に自分の健康管理をするように育ってきました。

1年3組算数 3つのかずのけいさん(9月15日)


1年3組算数学習

4校時は1年3組の算数へ。
3+7=10という2つの数の計算から、6+4+3=13といった3つの数の計算に入っていく学習内容です。

(この授業のねらい)
3つの数の加法の式の意味を理解し、その計算をすることができる。

(今日の授業の良さ)
(1)クラス全体として、6月の登校が始まった頃の子どもたちよりも、だいぶ成長してきた感じがする。
(2)今のところ、非常に意欲の高い子どもたちが授業をリードしている。
(3)ノートを書いている子どもたちに、担任から「みんな早くなったねぇ。」と思わずつぶやきがでるような成長を見せている。
(4)担任の話や指示に対して、子どもたちの「受け止める力」が明らかに伸びている。

1年生の子どもたちにとっては、どんな活動をしても、それがみんな小学校生活初めてのこととなります。
ご家庭でどうぞたっぷりお子様のことを「受け止めて」あげて、愛情エネルギー120%満タンの状態で、学校に登校させてくださると、ぐんぐん成長する1年生になりますので、ご協力よろしくお願いいたします。

4年図画工作 それゆけ たんけんたい!(9月15日)


図工の授業のパターン


4年生作品(製作途中)

3校時は図工の授業観察です。
ギャングエイジの4年生。何をやっても楽しめる年代です。

(この授業のねらい)
自分の島に色を塗る活動を通して、いろいろな色を混ぜながら表したい色を見つけることができる。

(今日の授業の良さ)
本校の図工の授業はひとつのパターンがあります。
あいさつ 10:40
説明
やってみよう(1)
友だちの作品を見に行く  11:15
トイレ・水のみ  11:25
やってみよう(2)  11:30
片づけ  11:55
あいさつ  12:10
毎回、繰り返しこのパターンで学習していきます。
この同じパターンの繰り返しをすると、ある効果があらわれます。
回数を重ねるたびに、知らないうちにスピードアップ、基礎の定着、レベルアップをしていくことになるのです。
スポーツの基礎練習を想像していただければ分かりやすいと思います。
野球であれば、キャッチボールを同じように繰り返し反復練習します。
すると、目に見えての向上があるわけではないのですが、3か月間も反復練習すれば、投げる力や捕る力がかなりレベルアップします。
図工の学習パターンも同じことです。
これを「同一パターンのグレードアップ」といいます。
昨年度から、様々な学級の図工室での授業を見てきましたが、今日、最も感じたのは、指導する教員自身が「同一パターンのグレードアップ」をしていることでした。

「1年1組生活科 あきとなかよし」(9月15日)

1校時、1年1組の生活科の授業観察をしました。
夏も終わりを迎え、秋との関わりを深める季節となりました。

(この単元のねらい)
秋の校庭や遊び場などで散歩したり遊んだりする活動を通して、季節が空きに変化したことに気付くとともに、木の葉や木の実などの自然物を使って、みんなで工夫して生活に役立つものを作ったり、遊びに使うものを作ったりして楽しむことができるようにする。


本物の栗

(今日の授業の良さ)
(1)教員の導入で、中身が見えない袋を提示して、子どものモチベーションを高めた。
(2)袋の中には、本物の栗を用意して、さらにモチベーションアップ。


電子黒板

(3)次に四季のスライドを効果的に見せながら(ICT機器活用)、春夏秋冬の特色に気付かせた。


まっすぐ挙手

(4)手のあげ方の指導が定着しつつある。
手のひらを先生に見せるのは「お手上げ」「降参です」の合図、手のひらを横にして、まっすぐにあげるのが正式な挙手方法。万歳の仕方も同じ。


みんなで秋をさがそう!

(5)五感カード(目・鼻・耳・手)の活用で、子どもたちは秋探しのイメージができた。
(6)ペア・トリオ学習での話し合いを入れている。今回は、生活体験が豊富な子は、たくさん発言できた。ご家庭でも子どもにたくさんの自然体験をさせてあげてくださいませ。
(7)教室がザワザワした時に、ある男子から「しゃべらないで心の声で言って」という注意が起こった。新型コロナ対応の意識が育っていると思える。
(8)「秋探しビンゴカード」で校庭へ出る心の準備はバッチリ!
ある女子から、「ビンゴにのっていないものも、さがしていいんですか?」という質問が出るほど、2校時に校庭に行く心の準備は万全でした。
この後、校庭に出た1年1組の子どもたちは、たっぷりと秋に親しみました。
矢口小の豊かな秋は、1年生の心を豊かに育んでくれることでしょう。

2年3組国語 どうぶつ園のじゅうい(9月14日)


2年3組の国語学習

今年度に入り、学校公開をすることができていません。
このことは、学校としても不本意なことであります。
2学期中には必ず学校公開しますので、もう少しお待ちください。
その分を、せめてこのページで校長の目を通してお伝えしていきます。

2年3組に授業観察に入りました。その良さを紹介します。
(1)子どもたちと一緒に立てた学習計画を掲示してあり、これまで学んだことに立ち返るきっかけにしている。
(2)「微音読」に取り組んでいる。微音読をすると、子どもたち全員の読む力がじわじわと伸びる。
(3)矢口小の授業モデルの一つだが、個人作業の時間には、タイマーを使って「タイムプレッシャー」をかけている。
  ※タイムプレッシャーをかけると脳が作業の完成形を追いかけるようになり、自然に活性化されます。
  (おすすめ)大人も自分自身にタイムプレッシャーをかけると仕事の能率が必ず上がります。
(4)必ずチームでの学び合いが入る。
  ※今年度の本校の研究重点は伝え合いの中の「受け止める力」です。
  (お願い)保護者の皆様からも、お子様をどう受け止めているか、学校にお知恵を拝借できると助かります。
(5)ワークシートの活用で、どの学級でも共通レベルで指導する。
(6)今日学んだ「じゅういのくふう」の中で、子どもたちをワラビーに同化させ、じゅういさんへのメッセージを書かせた。
  ※低学年段階だと、登場人物や登場キャラへの同化(それになったつもり)がとても大事です。

こうして学んだ子どもたちの、ワラビーのじゅういさんへのメッセージを6人紹介します。

「ちりょうしてくれてありがとう。またはぐきがはれたら、なおしにきてね。」(女子)
「なるべく早くちりょうしてくれてありがとう。」(男子)
「はぐきがいたかったから、なおしてもらって、いたくなくなったよ。」(女子)
「はぐきがはれても、なおしてくれたから元気になったよ。」(男子)
「3人のしいくいんさんにおさえてもらって、あんしんしたよ。」(女子)
「ちりょうするときいたかったよ。しいくいんさんたちがなおしてくれて、とてもかんしゃしているよ。」(男子)

同じような内容のメッセージになりますが、一文字違うだけでも、その差を読み取るのが、私たち教員のお仕事となります。

全校朝会「やはり手洗いとマスクは大事なんだね」(9月14日)

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。厚生労働省

厚生労働省が先週の9月11日に外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。「インフルエンザ様疾患発生報告(第1報)」(外部サイト)というものを発表しました。
日本全国、北海道から沖縄県までの幼稚園・保育園から小・中・高校の全部の学校で、どのくらいの子どもがインフルエンザにかかったかという報告です。
その話題に入る前に、寄り道問題を出しますね。
4,5,6年生は答えられて当然ですよ。
1,2,3年生でも知っている子がいるかもしれません。
では問題です。黙って心の中で静かに答えてください。

Q:日本の都道府県、東京都とか北海道、京都府、神奈川県というものですが、全部でいくつあるでしょう。3つの中から答えましょう。
A:45 B:46 C:47
はい、考え中考え中、おわり。
答えはCの47都道府県です。

インフルエンザの話題に戻ります。
去年の令和元年に9月はじめには、全国の学校を合わせて、子どもたちがインフルエンザにかかっていた人数は670人でした。
それでは第2問です。

Q:今年の9月11日に発表された、つまり今、インフルエンザにかかっている子どもは全国で何人いると思いますか。

心の中で、「何人です」と答えてみましょう。
はい、考え中考え中、おわり。
答えは、じゃがじゃがじゃがじゃがじゃん、0人です。

このことから考えてみると、今、日本全国の学校では、手洗いをしっかりして、夏なのにマスクまでして、新コロ対策をしていますね。
その効果が、インフルエンザを防ぐことにも役立っているのでしょう。
だから去年の今頃に670人もいた感染児が、今年は0人なのでしょう。
子どもにとっては、インフルエンザはコロナ以上に怖いウイルスです。
予防のために、これからも手洗いをよくやって、自分で自分の健康を守るクセを付けていきましょう。

【今週の生活目標】
時刻を見て行動しよう

3年生 算数の学習は少人数体制で楽しく(9月12日)


3年少人数算数


お金カードで楽しく学習

今日は土曜授業でした。
1校時の3年生少人数算数の授業を1時間まるまる観察させてもらいました。
もともと3年生は、学級の人数が多くて、担任も子どもたちも大変だと思います。
そこで、算数は少人数体制となります。
今日参観したグループは、10人で学ぶグループで、3-1担任が指導しました。
「10000より大きい数を調べよう」という単元の学習で、今日は1000単位の数直線を理解する内容でした。
この授業の良かった点を紹介します。

(1)1000単位で進んでいく、すごろくのようなゲーム性のある学習だったため、子どもたちは夢中で学んだ。
(2)授業観察に入った校長と副校長も参加させ、子どものモチベーションを高めた。
(3)お金カードを使ったことが、日常生活(生活体験)につながる内容になった。
(4)指導する教員も楽しんでいたことで、子どもたちは常に安心感に包まれて学んでいた。この空気感があれば、子どもの学力は大いに伸びる。
(5)決して多くの発言をしているわけではないが、教員の言葉を静かに「受け止めて」学ぶ子供たちの姿があり、言葉を超えた子どもたちの心の中にある思いや楽しみを教員が「受け止めて」、さらに楽しいゲーム学習をさせてあげる姿。言葉を超えた「響き合い」が起きている学習は、とても素晴らしい。

こうした算数の学習をした結果、授業の最後に子どもたちから、
「ぼく、10万円いっちゃった!!」
「ぼくは7万6千円だ!!スイッチ2台買えるよ!!!」
という自然なつぶやきがあり、さらに教員が、
「また来週の月曜日にやりまーす!」
という予告をした瞬間、
「やったー!!!」
と大喜びする子どもたち。
こんな授業をしてくれるのが、矢口小の教員なのです。

美しき6年生の下足入れ(9月11日)


6年生が下校した後の下足入れ


くつの入れ方のお手本です

今日は大きめの写真をご覧ください。
私が何を言いたいか、きっと写真で分かると思います。
驚くほどの美しさ、立派です。
全校児童のお手本です。
しかも6年生が学校にいる時間ではなく、全員が下校した後の写真です。

4年3組の校長取材(9月10日)

校長という職は、じつは学校外の仕事もけっこう多くあります。
今日も午前中は、矢口ブロックの校長会で出張していました。
自分の学校のことだけを考えていればよいのではなく、近隣学校や大田区、そして東京都の教育の発展に寄与することも、私たち校長の大きな仕事です。

さて、学校に帰った午後、5校時に、4年3組の学習グループの子たちが校長室に訪れました。
国語の学習で「新聞作り」をしている中、「ぜひ校長先生に取材をしたい」という子たちが来たのです。
そのインタビューの様子を紹介しましょう。

はじめのグループは、私が校長室前に「メダカの学校」という箱庭を作って、メダカを育てていることを記事にしようと質問。
児童「校長先生は、どうしてメダカを飼うことにしたのですか。」
校長「三つ理由があります。一つはメダカは5年生の理科の教材だからです。二つ目は、メダカは子どもを産むし、育てやすいからです。最後は、そもそも私はお魚が大好きだからです。」
児童「メダカはどこで獲ってきたのですか。」
校長「実は、なんと、アマゾンで買ったエサ用のメダカなのです。はじめは300匹も買ったんです。でも安かったですよ。」
児童「えっ、そうなんですか。」
児童「次の質問をします。メダカを育てる時に大事なことはなんですか。」
校長「それは何といっても、愛情をかけることです。」
児童「そうですよね。愛は大事ですよね。」
校長「それから技術のことを言えば、水を管理してあげることも大事です。」
児童「はい、私の家でも取りかえる水をバケツに入れておきます。」
児童「今日はお時間をとっていただき、ありがとうございました。」

次のグループは学校のことについての質問でした。
児童「校長先生は矢口小学校の何代目の校長先生なのですか。」
校長「私で30代目になります。」
児童「そうすると、これまでの校長先生は30人いたということでしょうか。」
校長「いや、じつは初代の宇田川先生が、第4代の校長先生も務めているので、29人ということになりますね。」
児童「学校の田んぼは、かなり昔からあるのでしょうか。」
校長「田んぼの場所にはプールがあったのです。プールはお引越しをしました。昔のプールの跡地に、2007年に田んぼを作ったのです。八木校長先生の時代です。」
児童「校長先生は、矢口小学校の子どもはどんな感じだと考えていますか。」
校長「良いところを3つ言いますね。一つ目は、とても素直だということです。二つ目は、あいさつをしっかりできるところ、三つ目は、矢口小の子供たちは、お家の方々からとても愛されている子供たちだと感じています。」
(児童3人とも、笑顔でうなずく)

また明日も他のグループがインタビューに来ます。
何を質問されるか楽しみです。

全校の核・6年生なかよし班リーダー会(9月8日)


なかよし班リーダー会

学年を超えた縦割り活動である「なかよし班」の今年度の活動が、今日の朝から始まりました。
わくわくルームに集まった6年生の「なかよし班リーダー」は全員で30名。
この30名を学校の中核として、全校児童の交流活動が始まります。
今年度は1学期が使えなくなりましたので、実質半年の活動となります。
その分、これまでとは違い、6年生のリーダーがしっかり成長し、その姿をもって矢口魂を後輩に継承していくように頑張ってもらいます。

今日のリーダー会では、担当教員から、今年度のリーダーには次のような意義があるという話がありました。

◎ このリーダー会が全校の核となれるよう意識してほしい。
◎ 自分たちの工夫で楽しい活動を考えてほしい。
◎ 6年生のリーダーの姿を見て、次の5年生が矢口魂を引き継いでいけるように模範となってほしい。
◎ リーダーは、楽しく遊んでいる自分の班の子たちを見て、人に役にたっているという、一歩高い喜びを見つけてほしい。
◎ なかよし班リーダー会を毎回行っていく。これまでにない楽しみを感じてほしい。
◎ リーダーとしての計画性も身に付け、生きるための力となるようにしてほしい。
◎ 今年のなかよし班は一味ちがうものになる。
◎ 6年生会議を活動の前後に行い、企画、反省も確実に行う。場当たり的な活動にしない。
◎ みんなで作り上げていく活動を通して、ここにいるリーダーが集団を動かせる力を高めていく。

6年生リーダー30人全員が神妙に聞いていました。
とても高い課題ではありますが、チャレンジ精神で活動のレベルを上げていくことも矢口魂ですから、なかよし班・6年生リーダーには責任を自覚して活動し、大いに実力をつけていってほしいです。

参考までに、学校の教員としては、以下のことをねらいとしてもっています。
(低学年)
遊びを通して「人と関わることは楽しい」「人と関わることが好き」という体験をし、集団活動に進んで参加する。
(中学年)
遊びを通して「人と関わること楽しい」「人と関わることが好き」という体験をし、集団活動に進んで参加し、協力する。
(高学年)
「自らの働きかけが、誰かの役に立った」という体験をし、集団の一員としての自信や誇りを獲得する。

全校朝会「台風災害の避難について」(9月7日)


本校の避難所表示板

今、九州地方にとても大きな台風10号が来ています。
日本は台風シーズンに入っていて、東京にもいつ台風が来てもおかしくありません。
去年来た台風19号のように、この矢口地域で一番怖いのは、多摩川の水が溢れてしまうことです。
では、もし多摩川が溢れたらどんなことになるのでしょうか。
今、考えられる最悪のことは、矢口小の1階の天井まで水が溜まってしまうと言われています。
ですから、少なくとも2階以上に避難しなくてはなりません。
ただし、人間が考える以上のことが起こるかもしれませんから、2階も危ないかもしれないと考える方が良いでしょう。
あなたが頑丈なコンクリートのマンションの3階以上に住んでいるのなら、自分の家にいた方が安全です。
一軒家の人は、自分の家ではない3階よりも上に避難する必要があるでしょう。
新型コロナ感染防止のため、矢口小に避難できる人数も、少なくなるかもしれません。
そこで今回の台風10号で、九州の方々が避難した場所で、私がなるほどと思ったことがあります。
ホテルに避難した人がたくさんいるそうです。
なるほどホテルなら頑丈に造ってあるし、上の方の階に泊まることができる。
なによりも、ベッドもあるし、お風呂もあるし、避難するには快適です。
少しお金を払ってでも、安全で快適なホテル避難も考えられるなと思いました。
家に帰ったら、家族で台風避難のことを話し合ってください。

1年生「大きなかぶ」(9月4日)

大きなかぶ1

大きなかぶ2

今朝、校長室の扉をトントンとノックする音がしました。
扉を開けると、1年生の男の子、女の子の2人が立っていました。
見るからに緊張している様子です。
「ぼくは1年2組の〇〇です。」
「私は1年2組の〇〇です。」
「今日の9時50分から、国語のお勉強で練習している『大きなかぶ』の劇をやります。校長先生、体育館に来て、見てもらえますか。」
と、ご招待をしてくれました。
1年生にとっては、校長室ひとつ行くのも、大きなチャレンジです。
楽しみに観劇に行かせてもらいました。

学級を4グループに分けて、たくさん練習したようです。
1年生の教室前には、用務主事室がありますので、練習の声が聞こえます。
そんな1年生の姿を見て、用務主事が自発的に「大きなかぶ」の大道具を作ってくれたようです。
本当なら、保護者の皆様にもお声掛けして、練習の成果を観ていただきたいところでしたが、新型コロナ対応のため、それができないことが本当に残念です。
申し訳ありません。

今回、1年生の学習で素晴らしかったことの一つに、各グループで決めた「めあて」をしっかり意識して取り組んだことです。
「笑顔で演技します」「仲良く演技します」など、1年生なりのゴール意識をもっていることが、今後の様々な学習にも大きな力となります。

指導をすべて受け止めようと努力する子供の姿(2012年7月14日の指導記録より)

今日はこのページを読んでくださっている方々に、校長として私がイメージしている子供の理想の姿の例をお伝えします。
今年度、本校が取り組んでいる子供も教員も保護者もみんなで、「受け止める力を高める」教育の一例としてご紹介します。

2012年7月14日に書いた私の小学生バレーボール指導記録のコピーです。
【文章コピーここから】
先週の土曜日は午後から5時間の練習を行なった。
その5時間練習の中で、私が語ったことを思い出しながら、すべてを練習ノートに書いてきた子がいました。6年生のレフトアタッカーです。
毎回の練習前に提出させている練習ノートを開いた瞬間、思わずつぶやいてしまいました。「なんだこれは!すごいな!」と。
私の指導を、全部で52項目の箇条書きにしてきたのです。それをここに書き残しておきます。

(1)目の前を通るようにスイングする
(2)自分の足に動けと言い聞かせろ!!
(3)自分に甘い人がコートの中にいるとボールが落ちる
(4)「率先垂範」とは先頭に立って模範となること
(5)ドライブは手首を返して打つ
(6)左右はサイドステップで動け!!
(7)後ろ向きにさがらず、半身で走れ!!
(8)体育館に踏み出す一歩で今日は決まる
(9)「あいさつ」&「返事」をガンガン
(10)苦しい時は私の背中を見なさい→先頭に立っている
(11)カバーのスパイクはまっすぐ!!
(12)一歩目の足で判断しろ!!
(13)背中は向けない!ひねらない!
(14)左手は右肩の前!!
(15)足音を出してふみこみしろ!!
(16)かぶって打つな!!
(17)クロス打ちの練習!ストレート禁止!!
(18)半身で打たない!!
(19)左手が横だと力が入らない!!
(20)最後は手首で!!
(21)おすだけだとアウトになる!!
(22)スパイクカットは腕をしぼれ!!
(23)人のいない所に打て!!
(24)人のいないところを埋めろ!!
(25)決めに行け!!
(26)ネット(アンテナ)外のボールは動けば簡単に返せる!
(27)自分にきびしくしろ!!
(28)カバーに走れ!!
(29)左ができても右ができなければダメ!
(30)あんだけ負けて泣いているのにボールに向かおうとしない!
(31)負けて悔しくないのか?!
(32)今日できるようにならなかったら明日もおなじだよ!
(33)ひざが使われていない!!
(34)サーブミスが多い!!
(35)クロスの手は親指からスイング!
(36)ボールにかぶさる感じ
(37)トスが低いのにあごを引かない
(38)声、返事が出来ない人がコートにいても意味がない
(39)対人、トレーニングから全力でやるかどうか
(40)強い気持ちでコートに入れ!!
(41)手だけ出さないで足を動かせ!!
(42)自分の事だけでなく周りも見ろ!
(43)肩を入れてしぼれ!!
(44)自分の力の半分で打て
(45)大きい声を出さないからねらわれるんだ!!
(46)集中攻撃されて負けたのに悔しくないのか??
(47)1,2,3ではない声かけをしろ!!
(48)パスする人に指示を出せ!!
(49)打点を高くしろ!!
(50)横からスイングするな!!
(51)ひじがさがったら強く打てない!
(52)プロの人はひじをさげて打たない!

よく記憶しているものですね。
練習中に私がしゃべった言葉を思い出せる限り書いてみたそうです。
自分以外の人へのアドバイス・叱咤・激励、すべてを聞き取り、受け止め、自分のものにしてしまうのが、この子の人より一歩秀でた能力です。
1回の練習中に私がこんなに指導をしているのだ私自身が驚きましたが、それ以上に、すべて記憶してくれる子供がチームにいることが誇りです。
【文章コピーここまで】

成長(生長)する矢口小(9月1日)


5年生の田んぼ(道路側)


5年生の田んぼ(校庭側)


4年生のツルレイシ


4年生のツルレイシ(実)


校長室前の金魚の子ども


運動会に向けて走る練習 1年生

9月に入りました。
今年度はあと7か月間です。
矢口小学校では、いろいろな成長(生長)の姿が見られます。

5年生は世話をしている矢口の田んぼに名前を付ける投票を行いました。
一番多く票が入った名前が「田田(でんでん)」ということです。
この名前は、まだ全校に浸透していませんので、5年生がどう宣伝するか、これも学習のひとつでしょう。
田んぼの写真を見ると稲の色が違いますが、これは稲の種類が違うことにもよります。
道路側はうるち米、校庭側はもち米を育てています。

学童保育側の庭に行ってみると、4年生が育てているツルレイシ(ゴーヤ)の実がキラキラ輝いていました。
暑い夏の間に、緑のカーテンをぐんぐん伸ばし、立派な実と生長しました。

水槽の写真は、今、校長室前のミニ水槽にいる金魚の子どもです。
これは、矢口水族園として鯉や金魚が泳いでいる大きな池で、メダカの稚魚が鯉たちに食べられないように救い出してきたものです。
てっきりメダカの稚魚だと思っておりましたら、どんどん大きく育って、金魚だったことが分かりました。
せっかく生まれた金魚の子どもなので、みんなが見やすいように、校長室前にお引越しさせました。
ものすごい食欲で、エサをあげたらあげただけ、完食してしまいます。
まるで「矢口魂」の中の「完食魂」を宿した金魚のようです。

植物やお魚に負けず、学校再開から約2か月間の学校生活を送っている1年生たちも、10月の運動会に向けて、かけっこの練習です。
広い校庭で、たくさん走って、体力を向上させています。

ある1年生からの話(8月31日 放送朝会)

今日は、1年生のある4人から聞いたお話を、全校の皆さんにお伝えします。

まず1人目のお話です。
「ぼくは、矢口小学校がとても楽しいです。お勉強も休み時間も給食も、みんな楽しいです。ぼくの好きなジャングルジムもあるし、ダンゴムシもたくさんいます。先生もやさしいし、おもしろいです。」
学校を楽しんでくれることが一番良いですね。

2人目です。
「今、6年生のお兄さん、お姉さんが、1年生の教室に来て、私たちができないことを、たくさん手伝ってくれています。いつもやさしくしてくれます。私は6年生のお兄さん、お姉さんが来てくれることが、とてもうれしいです。」
6年生の皆さん。ありがとう。皆さんのおかげで、1年生も安心して学校生活を送れます。6年生だけでなく、2~5年生も1年生にやさしくしてあげてくださいね。

3人目です。
「矢口小の1年生になって、先生から、挨拶ははじめに『よろしくお願いします』と言ってから、次におじぎをすると教えてもらいました。ぼくは、3年生か4年生の人だと思うんだけど、いつもちゃんと立ち止まってから、『おはようございます』と言って、おじぎをしている人を見ました。ぼくは、すごくかっこいいなと思いました。」
矢口小は、たくさんの人が、このような挨拶をすることができますね。気持ちの良い挨拶ができる子は矢口小の誇りです。

最後の4人目です。これはお願い事ですね。
「私は、矢口小のお兄さん、お姉さんにお願いがあります。休み時間になると、1年生の教室の前の廊下を、校庭に向かって走っていく人がいます。私は体が小さいので、大きいお兄さんやお姉さんたちが廊下を走ると、すごく怖いです。」
これは1年生の廊下だけではありませんね。校舎の中は走ると危ないです。歩くようにしましょう。

今日は4人の1年生から聞いたお話をしました。以上で終わります。

クラブ活動のスタートに向けて・・・6年生がんばる!(8月28日)


クラブ所属への希望掲示板

現在、学校では、今年度のクラブ活動のスタート準備を4,5,6年生が行っています。
この子供たちにとっての楽しみな活動も、新型コロナ対応のために制限をするしかありません。
三密を避けることを考えながら、希望調整を行っています。

本校のクラブ活動希望は、次の手順で行っています。

(1)6年生の中からクラブ発足の「発起人」が名乗りをあげる。
(2)発起人が活動内容の大筋を計画し、担当教員に相談をする。
(3)学校の条件を満たせばクラブ活動として募集をかけることができる。
(4)発足予定のクラブ募集用紙を理科室前廊下で掲示する。
(5)6年生→5年生→4年生の順番で希望票を貼っていく。
(6)人数と活動場所の調整をする。
(7)クラブ活動が9月14日(月曜)から始まる。

今日現在、(5)の希望票を貼っていく段階にあるのですが、発起人となった6年生は、どれだけの人が希望してくれるのか、とても気になるようで、休み時間になると掲示板を見に来ます。

今年度、学校行事の面で、大幅に削減しなくてはなりません。
小学校最後の6年生の1年間が、とうぶ移動教室もなく、矢口文化芸術劇場もなく、その他にも制限の多い学校生活を送らせてしまっています。
学校外の活動でも、目標としていた習い事の発表会やスポーツチームの大会が中止になって、とても悔しい思いをしていることと思います。
小学校生活6年間の積み重ねを成果として表す年であったのに、これではあまりにもかわいそうだ、何とかしてあげられないかと、私自身、夜に夢の中でも考えていることがあるくらいです。
せめてクラブ活動で、少しでも学校生活の楽しみが増えてくれれば。
また、6年生の活躍の場が保障されればと思います。

5年2組の句会(8月27日)

5年2組が句会をするというので授業に参加しました。
今回は1度、俳句集を家庭に持ち帰り、親御さんにも選句してもらったようです。
授業では、その結果も伝えられました。
その上で、子供たちも3句ずつ選句していきました。
選んだ人の多かった句をいくつか紹介します。

・かみなりを花火とまちがううちの母
・みずうみにほたる飛び交う夏の夜
・せんぷうきあたる場所の争奪戦
・最後だよプールの思い出としまえん

女性の教員に多く選ばれたのが、
・雨上がり虹が出てから集合だ

大人にも子供にも平均的に選ばれたのが、
・ありし日の夏の思い出たからもの
・夏休みたったのこれだけガチぴえん

校長賞としては、
・あまがえるはねておどってぼくもとぶ
・耳すませ外にはセミの合唱団
・かみなりを花火とまちがううちの母
・最後だよプールの思い出としまえん

俳句学習の効果については、以前から何回か記事にしていますが、これを定期的に続けることで、子供たちの言語感覚(語彙力や言葉のセンス、言葉を選ぶ力など)が確実に高まります。
以前、私が副校長として勤務した小学校で「都言語能力向上拠点校」という研究指定を受け、その学校では今でも俳句指導を続けていますが、NHK全国俳句大会で俳句大賞を取ったことがあります。
その句が、
・ビアホールオレンジジュース5はいのむ(当時は小3男子の作品)
というものでした。
どうしてこの俳句が日本一になったのだろうと、教員は皆、不思議に思ったのですが、NHKホールで会場に紹介された瞬間、大きな笑いが起きました。
なるほど、多くの人の心を動かす俳句だったんだと学ばせてもらいました。
それから7年もたちましたが、私の記憶から全く消えない名句となっています。

ふとした瞬間に、誰でも気軽に創作できる俳句です。
ぜひ自学ノート(できれば俳句帳を作るとよい)でも取り組んでほしい学習です。

衛生教育を徹底します(8月26日)


雑巾を2種類使います

各家庭の皆様には、今回の感染防止について、多大なるご協力をいただいておりますこと、あらためて感謝申し上げます。
毎日、子供たちの欠席理由を見ておりますと、同居のご家族の体調不良であっても、あえてお子様を休ませてくださっていることが分かり、そのたびに心の中で「ご協力本当にありがとうございます」と言葉にしております。

2学期に入り、各担任から次のようなお願いをしてもらっています。
「雑巾を2種類持ってきてください。1枚は普通の掃除用、もう1枚は机や椅子を拭くものです。」
現在、多くの学校が、新型コロナウイルス感染症防止のための対応をしております。
当然、本校も細かい消毒作業をしております。
しかし、それだけでよいのか? 学校なのだから最も重視するのは対応策よりも「教育」なのではないのか? という思いが校長の私の中にあります。
今必要な健康教育に関しても、子供たちを受け身にしてはならない、当事者意識、主体者意識を高めることによって、自己防衛能力を育てなくてはならないことは明らかです。
そこで、この2学期から、児童自身も「自らの健康は自らの行動で守る」「自分が使ったものは、自分できれいにする」さらには「他者の安全ことまで思いが至る行動をする」という習慣付けをしていくこと、つまり、新型コロナウイルスへの「対応」だけでなく、「教育」を重視して指導していくことを教職員に指示しました。

(ねらい)
(1)児童に主体的な自己管理習慣を身に付け、自らの日常生活に役立つ衛生管理能力を育む。
(2)児童に次に使う人のことを考えさせることで、他者への思いやりの心や行動力を育む。

(取組)
(1)原則として、各教室の机・椅子等を午前1~2回、午後1~2回、家庭用洗剤を使って、全員で拭き掃除する。
(2)掃除の時間に当番の児童が、廊下や階段の手すりやその他の気になる場所を、家庭用洗剤を使って拭き掃除する。
(3)算数教室やその他の特別教室使用時には、次に使う人のために、使ったものは必ず家庭用洗剤を使って拭き掃除をする。

この活動の根拠としているのは、文部科学省から8月6日に出された「外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。学校における新型コロナウイルス感染症衛生管理マニュアルVer3(外部サイト)」に次のように示されていることです。

「清掃活動の中にポイントを絞って消毒の効果を取り入れるようにしましょう。これらは、通常の清掃活動の一環として、新型コロナウイルス対策に効果がある家庭用洗剤等を用いて、発達段階に応じて児童生徒が行っても差し支えないと考えます。」
これによって、子供たちの衛生面の自己管理能力が高まれば、それぞれの家庭に戻っても家族を守る意識が生まれるでしょうし、外出先でも自分の身のまわりをきれいに衛生管理してくれるようになるでしょう。
地域を愛する意識の高い矢口小の子供たちですから、地域の方々の安全も考え出す子が現れても不思議ではありません。

棒体操の伝統・その2(8月25日)

棒体操5

棒体操6

前回記事にした「棒体操の伝統」については、1996年(平成8年)に取り組み始めてから今年で24年目を迎えているということが分かったところまで書きました。 
その後、当時の矢部憲司校長先生と、6年担任の池田博先生に電話取材を行いました。

【矢部憲司校長先生の話】
当時6年生の担任だった池田博先生からの申し出で、棒体操を始めたのです。
組立体操よりも華やかであるし、6年の教員も全員が賛同している。
子供たちも全力で取り組める内容だということで指導を承認しました。
まさか、令和の現在まで続いているとは思わなかった。
今年は新型コロナ対応で、指導することが困難でしょうから、いろいろと大変ですね。

【池田博先生の話】
棒体操は確かに私が導入しました。
実は矢口小に来る前の学校でも指導していたのです。
とても評判がよい取組なので、学年の先生に提案したところ、当時の学担(大澤町子先生、鷲見二朗先生)も大いに賛同してくれました。
そういうやる気に満ちた担任だったのです。
その頃の矢口小学校は、新しいものをどんどん取り入れていく教育活動をしていました。
そのような新しいことに取り組んでいく中のひとつとして、棒体操もあったわけです。
棒体操の良いところは、組立体操と違って、子供たちの得意な運動を活かし、苦手なところは他の子供がカバーできるといった自分の技を選べることにありました。
ですから、5年生の頃の組立体操では苦手で取り組み切れなかった子も、6年生の棒体操では得意気に頑張れたわけです。
見た目も素晴らしい演技になるため、保護者の評判もとても良く、みんなの心に残るものになりました。
今でも棒体操が続けられているなんて知りませんでしたので、矢口小に導入した私としても感激です。

以上が棒体操のルーツです。
伝統を50年、100年と継承していくためには、何故に伝統であるのかという過去の歴史をしっかり受け継ぐことが必要です。
そして、その歴史の上に、今いる矢口小の子供たち、教職員、保護者の力で、新しい歴史を積み上げていくことができてこそ、「伝統が深まる、高まる、強まる、生きる」ということになっていくのでしょう。

棒体操(運動会・高学年演技)の伝統・その1(8月24日)


2019年棒体操・一本技


2019年棒体操・二本技


2019年棒体操・立ち技


2019年棒体操・全員技

今日から2学期が始まりました。
保護者の皆様、本校の教育活動について、引き続きご協力をよろしくお願いいたします。

昨年度の4月、高学年の担任から、
「矢口小の運動会では、5,6年生による『棒体操』という、太い竹の棒を使った組立体操が伝統になっているから、やらせてほしい。」
相談を受けました。
詳しく聞いてみると、何も使わない組立体操よりは安全性がありそうな感じを受けましたので承認しました。
確かに、他校にはない独特の組立体操で、一般的なものよりも一人一人の姿がよく見えるという利点もあり、よく考えられた演技だと感想をもちました。

今年度も高学年担任には、棒体操の伝統を6年生児童から5年生児童に引き継がせたいという強い思いがあります。
そこで私がこだわったことが、
「矢口の伝統を引き継ぐというけれども、そもそも棒体操の伝統とはいったい何なのか?」
ということです。
棒体操という組立体操の形(やり方)だけを引き継ぐというならば、子供同士で引き継がなくても、通常の運動会ができるようになった時に、もっと新しい伝統を創っていけばよいのです。

そこでこの夏休み、校長自ら「棒体操調査」を行いました。
矢口小の棒体操は、1996年(平成8年)の6年生から始まりました。
この前年までは、5,6年合同の組立体操を行っていました。
翌年の1997年(平成9年)からは、5,6年合同で棒体操を行うようになります。
当時は第25代・矢部憲司校長先生。担任は池田博先生、大澤町子先生、鷲見二朗先生の3名。1996年というのは、開校105年の年になります。
ここまでの情報から予想すると、きっと105周年を記念して、当時の6年生担任が何かできないかと考え、おそらくどこかの高校で取り組まれていた棒体操を導入したのではないかと思われます。
それ以来、今年で24年目を迎え、来年は開校130周年に合わせて、棒体操25周年を迎えるのです。

ちなみに外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。大阪産業大学附属高校スポーツコースが体育祭演技の伝統で棒体操を行っています。(動画で見ることができます。)(外部サイト)

矢口魂の伝統に迫る(8月19日)


魂太郎(たまたろう)

【今回の文章は、校長から本校教職員全員に配布している「校長通信」の内容から抜粋したものです。高学年の子供たちが同じように調べ学習を追求してくれることを期待しています。】

本校の伝統を引き継ぐとは、どのようなことなにかを考えてみます。
それはなぜかというと、現在、本校の伝統といわれることの中には、形式ばかりが残っていて、その精神性を引き継いでいないことが多くあると感じるからです。

まず最大の形骸化したものが「矢口魂」です。
昨年度、私が赴任した際、校内を細かく見て回ると、いたるところに「矢口魂」という文字があります。
このような学校精神を表現する言葉があるのは、とてもよいことであるし、子供たちの指導もやりやすくなります。
魂ということで世間的に有名なのは、
「大和魂(儒教などが伝来する以前の日本古来から伝わる固有の文化的精神)」
「負けじ魂(打たれ強くけっして折れない心)」
「会津魂(理を求めず義に生きる)」
「ゲルマン魂(ドイツサッカーの特徴。点を取らせないための体を張った守備と試合終了のホイッスルがなるまで走り続ける姿)」
「開成魂(新しい時代を創り出す気骨ある自由闊達な人材の育成)」
等々、世の中には〇〇魂なるものは、いくらでもあります。

では、矢口魂とは何なのでしょうか?と、昨年度1年間、様々な関係者に質問し続けました。
しかし、「完食すること」「農園を大切にすること」「挨拶」「やぐだま」「う~ん、分かりません」と、大した回答は得られませんでした。
それでもこの学校には、ポロシャツまで作成されて、町会の運動会でも町会長の皆さんが「矢口魂シャツ」を着て、現れるわけです。
そういう場で質問しても、「たぶん高橋校長先生の頃から使われ始めたような気がする」程度の認識なのです。
しかし、それほど古くから使われていた言葉ではないことは分かりました。

周年記念誌や卒業文集を調べてみました。

【120周年記念誌 2011年(平成23年)】
「今は、完食やあいさつ、矢口魂という伝統を大切にしていますが、当時大切にしている学校の伝統がありましたか。」(児童・由井さん)
「数年前の文化フェスタで「矢口魂」という言葉が出てきて、負けないとか最後までがんばるという気持ちをとても大切にしています。そういう思いが昔からありましたか。」(八木校長)
「スローガンというのは、記憶ではなかったな。」(同窓会長・角田さん)
「自然にみんなで盛り上げようというのはあったけど、学校をあげてこうしようというのはなかったかな。」(商店街長・佐藤さん)
「玄関に飾ってある「矢口魂心丸」の舟のように、そういう言葉が生きるような土地柄ではありますよね。」(八木校長)
「教育熱心な土地であることは間違いないですね。昔は原町といったんですよ。」(モリコウ・森さん)
「120周年という歴史のある小学校で、私も子ども3人も矢口小学校の卒業生です。「矢口魂」の捉え方は人それぞれ違うと思いますが、基本は同じだと思うので、そういう思いを大切に進んでいってほしいですね。中学生になった時に、矢口小学校にいて本当に良かったと思えるような思い出をたくさん残して、大人になってもらいたいなと思います。君たちもまだ半年以上、小学校生活がありますので、頑張ってください。」(佐藤さん)
「私も矢口小学校卒業、妻も子どもも矢口小学校卒業なので、大変矢口小学校にはお世話になっています。また、「矢口魂」という君たちの魂をこれからも引き継いでいって、伝統ある学校なので、それを更に良くしていっていただきたいと思います。誇りをもって矢口卒業生と言えるような学校にしていってほしいです。1日の始まりはあいさつから始まるというほどあいさつは本当に大切なことなので、大人になっても続けていってほしいと思います。その心がけを忘れずにいってください。」(角田さん)

【2013年(平成25年)卒業文集 八木校長先生の文】
77名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。(中略)
矢口魂 の言葉を贈ります。
数年前の文化フェスタのスローガンに登場し、120周年を経て、現在の矢口小学校にはなくてはならないシンボルになりました。
私は「最後まであきらめない」というところが、心に響きます。
人が生きていくというのは平坦で楽なことではありません。
常に困難さと向き合い乗り越えていく月日の連続です。
また、いつも元気に明るく乗り越えられるとも限りません。
へたりそうになったり、悲しみで胸が一杯になった時に、この言葉を思い出してください。
きっと魔法の呪文ように、また心を奮い立たせてくれると思います。
そうです。矢口小で共に過ごした仲間の背中には、この言葉が刻まれているのです。
背中の矢口魂が皆さんをそっと後押しして勇気付けてくれます。
また130、140~周年と、この言葉を合言葉にして歩み、また再び、この地で集いましょう。

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電話:03-3759-9618
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