満員の遊園地のショーで(5年生)
更新日:2025年2月4日
今日の道徳の時間の教材は、満員で自分のこどもが遊園地のショーを見ることができないことを理由に鑑賞マナーを守ろうとせず係の人に文句を言う「男の人」と、そのせいで一時ショーが見れなくなった上に周りの人の文句も耳に入り心が晴れなかった「私」の姿から、きまりについて考える話です。
まず、こどもにショーを見せるために周りの迷惑を顧みず肩車をした男の人(黒板左側)とその影響を受けた「私」(黒板右側)のどちらの気持ちに共感するのか、一人一人が考えて黒板に自分の名札を貼りました。
多くの意見が「どちらの気持ちも分かる」(中心)に集まりつつも、「私」(黒板右側)に共感する意見がやや多かったです。(写真2枚目)
クラスの中で、「私」と「男の人」それぞれの立場からの気持ちや意見をたくさん伝え合った後に、再度、今の自分の考えを示す位置に自分の名札を貼りました。
すると、「男の人」の気持ちも分からないでもないが、それを言っていたら社会は成立しないし、自分のことだけを考えずにみんなが平等であるためにも、園内でのきまりは守るべきだという意見が主流を占め、多くの名札が「私」(黒板右側)に寄りました。(写真3枚目)
同じような場面に遭遇したとき、5年生は、この教材のことを思い出すでしょうか。
大田区立大森第三小学校長 桐田 裕貴